■ロードス島戦記 / 水野良 (角川文庫) これはRPGというか何というか・・・そういう感じですね。 まあアニメ化ゲーム化してるので、ご存知の人も多いかもしれませんが。 いわゆる「勇者」がいて「魔法使い」がいて「盗賊」がいて・・・みたいな、パーティを組んで冒険をする、ドラゴン・クエストみたいな冒険物語ですよね。 主人公パーンは熱血漢で正義漢なタイプで、旅に出た頃はそれこそゴブリンを倒すのも精一杯というようなレベルですが・・・。 旅を続け、仲間たちと様々な経験を積んでいくうちに、いつの間にかロードスの勇者になってしまう。 面白いです。 【ロードス島戦記1 灰色の魔女】 魔神との戦いの傷の癒え始めたロードス。しかし歴史の影で暗躍する灰色の魔女カーラが、その姿を現し、暗黒の島マーモに力を貸すことで、また歴史に変動を起こそうとしていた。 千年王国アラニアの外れにある村ザクソン。村の外れに住み着いたゴブリンを退治するために、無謀にも幼なじみの神官エトと2人で立ち上がったパーンを、訪れていた旅のドワーフのギムと魔術師スレインが救う。 パーンは、そんなスレインとエト、そしてギムと共に武者修行の旅に出ることに。 旅の途中で出会った、ハイエルフの娘ディードリット、盗賊のウッド・チャックと共にマーモの紋章をつけた兵士がいるという館へ。 そしてそこで、パーンの宿命の敵となる灰色の魔女カーラに出会う。 長い長い旅への第一歩であった。 【ロードス島戦記2 炎の魔神】 ファーンとベルド、2人の英雄が共に倒れた英雄戦争から2年。 パーンはディードリットと共にカーラを探してロードス中を旅していた。 カーラ―ウッドに似た容貌の男が、カシュー王治世下の砂漠の王国フレイムで風の部族と争う炎の部族にいるという噂を聞きつけ、フレイムを訪れたパーン。 フレイムでは、古来より続く2つの部族の争いが激化していた。 風の部族にはジン、炎の部族にはエフリート。それぞれの守護神を持つが、守護神は永年封じられたままであった。 しかし何者かが炎の部族の守護神エフリートを解放したのだ。 フレイムに助力し、カシューと共に傭兵として参戦したパーンだが、乱戦の最中、炎の部族の族長と一騎打ちをする羽目に・・・。 カーラは本当に、この地にいるのだろうか・・・! 【ロードス島戦記3 火竜山の魔竜 上】 暗黒の島マーモから黒衣の騎士アシュラムがマーファの神殿のニースを訪ねた。 アシュラムの目的は、古代の魔術師たちが古代竜に守らせているという太守の秘宝のひとつ「支配の王錫」。 ニースの知らせを受けて、アラニアからの独立運動に携わっていたパーンやスレインは新たな旅立ちを決意する。 ディードリットはもちろんのこと、スレインの妻レイリア、魔術師見習いのセシル、そして傭兵のシーリスや狂戦士オルソンという新しい仲間を迎えて、フレイム王カシューの協力を仰ぎにフレイムへと出発した。 一方フレイムでは難民問題を抱え、新たな土地の開拓のために、火竜山に住む魔竜、古代竜の1匹火竜シューティングスターとの戦火を開こうとしていた・・・。 【ロードス島戦記4 火竜山の魔竜 下】 パーン、ディードリットと別れ、アシュラムたちを追って旅立ったオルソン、スレインら一行は、ライデンへ。 途中酒場で出会ったグラスランナーのマールとともに、カシューの言うとおり盗賊ギルドを訪れると、思いも寄らぬ懐かしい顔が待っていた。 新しく加わった仲間と共に、ライデン沖に出没する海賊の討伐に出かけるオルソンら一行とスレインは別れ、水竜エイブラの住む島へと向かう為の乗組員の調達に努める。 ところが、海賊船はマーモの軍船だという噂を耳にし・・・。 何も知らないオルソンたちは、手際よく海賊の隠れ家へと侵入した。 しかしまさかそこにアシュラムたちがいようとは・・・!! 【ロードス島戦記5 王たちの聖戦】 火竜シューティングスターとの戦いを終えたパーンたち。 カシューの親書を携えて内乱で荒れるモス王国を訪れた。モスはいくつかの公国によって成り立っている。そのうちのひとつハイランド公国のジャスター公爵を訪ねるが、ジェスター公爵は病床についていた。 ジェスターとの会見を終え、ヴァリスへ向かう途中、武装した兵士に襲われるパーンたち。 しかし逃げる最中で、シーリスとはぐれてしまった。 一方皆とはぐれたシーリスは、レッドと名乗る傭兵風の男に助けられる。 シーリスが傭兵だと知ったレッドは、自分に雇われる気はないかと持ちかけてきた・・・。 【ロードス島戦記6 ロードスの聖騎士 上】 あれから10年・・・パーンたちはカノン自由軍としてマーモと戦い続けていた。 そして六英雄の一人ニースの崩御・・・。 フレイムの王宮アーク・ロードには、水竜エイブラが守っていた秘宝『魂の水晶球』が納められていた。 パーンとディードリットがレオナー帰還王の使者としてフレイムを訪れたその夜、何者かが王宮に侵入し、『魂の水晶球』を盗み出した。 フレイムの騎士見習いでナルディアの従兄弟スパークは、カシューの命令で賊を追って旅に出る。 仲間は6人、そして彼らにひっそりとついていくように旅をする小さな人影が・・・。 新しいロードスの勇者がここに生まれる・・・!! 【ロードス島戦記7 ロードスの聖騎士 下】 「ふたつの鍵、ひとつの扉、かくしてカーディスは蘇らん」 暗黒の島マーモでは黒の導師バグナードの企みが進行していた。 ひとつの扉たる、スレインの娘ニースはスパークたちに見守られながら、自分の強大な運命と立ち向かう。 パーンたちと合流した宴の夜、ニースの元をバグナードが訪れた。 一方カシュー率いるフレイム軍は、アラニアをの戦火を潜り抜け、アラニアの王都アランへ迫る。 果たしてバグナードの企みとは何なのか。 スパークたちは、そしてパーンは間に合うのか・・・。 混乱に乗じて姿を現した灰色の魔女カーラ、そしてパーンのもう一人の宿敵黒衣の騎士アシュラム。 全ての決着が今ここに・・・。 【ハイエルフの森 ディードリット物語】 ロードス島戦記外伝です。 ディードリットの幼なじみのハイエルフ、エスタスがディードを連れ帰りに現れる「妖精界からの旅人」、カノン自由軍に身をおくパーンとディードが、危機に際して帰らずの森の呪いを解こうと試みる「開かれた森」、そして帰らずの森の呪いが解かれた為に起こった妖精界の危機「復讐の霧」、パーンと出会う遥か前、ディードが人間界へ旅立つ前の出来事「帰らずの森の妖精」の4話がおさめられています。 個人的には最後のお話が一番好き。 「開かれた森」では、本編に登場するハーフエルフのリーフとディードの出会いも描かれています。 |