読了:2004.6以前
レビュー:2005.2.3
オーバータイム / 北川悦吏子 (角川文庫)

30歳、もてない独身夏樹、同じくもてないフリーの春子、不倫の恋の最中の冬美は3人で年末北海道旅行へ。
北海道から帰って来た後、夏樹は春子の紹介でお見合いをするが、そこへ来たのは北海道で知り合った男宗一郎だった。
宗一郎はお見合い相手の先輩が遅れることを伝えに来たのだ。
なぜか一緒についてきた冬美と宗一郎と見合い相手を待つ夏樹だが、遅れてやってきた見合い相手はさもありなんという相手で、しかも冬美に惚れてしまった。
頭にきて飛び出した夏樹とそれを追う宗一郎は、2人で宗一郎の運転するセスナに乗る。
お互い連絡先も聞かずに別れた2人だが、夏樹と冬美が居候する春子の家に弟が帰って来た。
北海道でカメラマンをやっていたが、東京に戻ってきたのだという春子の弟とは何と、あの宗一郎だった・・・。
それぞれ別の相手を持ちながら、家族のように仲間のように気を許しあっていく夏樹と宗一郎。
恋とは苦しく切ないもの?
それとも穏やかに寄り添うもの?

ドラマでやってましたね、何年前か覚えてませんが(しかも見てませんが)。
本を見ると反町隆史さんと江角マキコさんが主演の2人だったようです。
ストーリーとしては悪くないのかもしれない。ドラマで見たら、結構面白かったかもと思う。
が。が。が。
これは「神様、もう少しだけ」でも似たようなこと書いたんだけど・・・。
ドラマ仕立てのせいか、文章がひどい!!
場面転換とか、ドラマでやればそれでいいのかもしんないけど、小説としてだけ読んでいると・・・「そりゃねーだろ」と言いたくなる場面転換が多数・・・。
わたしもドラマでやった話だと思うから、脚本家だって知ってるし、そういう目で見てるのでいーんだけど、これ、単純に小説として読んでたら・・・ちょっと考えちゃうなあ・・・。
俳優の顔も知ってるから、ドラマ見てるような気持ちで読めばサクサク読めるし、面白いと思います。