読了:2004.6以前
レビュー:2004.9.8
ギフト / 飯田譲治 梓河人 (角川ホラー文庫)

目が覚めると病院だった。
派遣会社の女社長奈緒美、その部下野長瀬、占い師ジュリエット、女刑事朔原。
どう考えても怪しげなメンツに囲まれて気がついたことはただひとつ。
―――記憶がない。

彼の記憶には消えた51億が絡んでいるらしく、彼の記憶を欲している奈緒美によって早坂由紀夫と名づけられた彼は奈緒美に住居などを都合してもらい生活を始める。
しかし記憶が戻らないまま1年。
ジュリエットが持ってきた「届け物」をきっかけに、由紀夫は「届ける」ことに何か特別な思い入れがあることを知り、「届け屋」を始めることになった。
彼の記憶に絡む51億とは?そして夢に出てきた女は?
なぜ、由紀夫は「届け」なければならないのだろう・・・。


これは知ってる人多いですよね。
ドラマ「ギフト」の原作です。あの、キムタクが演じたやつですね。・・・ってわたし見てませんが。
話としては・・・どーなのかな〜・・・。
ひとつひとつの出来事の重要性が・・・うーん・・・。
まあ可もなく不可もなく・・・といった感じですか。
ただ由紀夫の感じがずっとコケティッシュなので、楽に読めることは確かだと思います。

 
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読了:2004.6以前
レビュー:2005.4.25
アナザヘヴン / 飯田譲治 梓河人 (角川ホラー文庫)

刑事飛鷹が呼び出されたその事件の現場には、シチューの匂いが溢れていた。
コンビを組むハンサムな若手刑事早瀬と現場に踏み込んだ飛鷹が見たものは、夥しい血に染まった床、首のない男性2人の死体、そしてシチューになった人間の脳・・・。
近所の人間の証言では、若い女の子の声で「赤いスイートピー」を口ずさみながら、料理をしていたという・・・。
しかし現場に残された死体が物語るのは、かなりの怪力で首がへし折られたということ。
まさか若い女の子が大の男2人の首を素手でへし折って、挙句に脳みそをシチューにして食べたというのか・・・?
そして恐るべき「マッド・クック」の脳料理はこれでは終わらなかった。
次々と起こる猟奇殺人事件に飛鷹と早瀬が迫る。
その驚愕の結末とは・・・?

なんとゆーか・・・飯田さんらしーとゆーか・・・。
展開はねえ、結構好きです。不気味だし面白いし、謎めいてるし。
結構だーっと上巻は読めちゃいますね。って言うか、読みやすいので、全体的にだーっと読めちゃうかな。
ただオチがな・・・個人的にはな・・・「何だよそれわッ」と言いたくなるというか、オールマイティ何でもアリの切り札に逃げたな感が・・・なくもないかな・・・。
オチがもっと奇想天外且つ納得いく感じだともっと良いと思うんだけどな・・・。