読了:2004.12.7
レビュー:2004.12.7
■時計館の殺人 / 綾辻行人 (講談社文庫)
「呪われている」「少女の幽霊が出る」「関係者が次々と死亡している」
奇怪な噂が飛び交う「時計館」・・・。
大学を卒業し、出版社のオカルト部門に就職した江南は、ひさしぶりに島田と再会した後、仕事の取材で「時計館」に行くことになった。
メンバーは出版社の人間3人、大学の超常現象研究会の5人、そして霊媒師。
家の人間に許可を得て、その屋敷の旧館に3日間閉じこもって心霊実験を試みるメンバーだが・・・。
閉じ込められた館の中で、無差別殺人の戦慄が襲い掛かる。
一方、送れて時計館にやってきた島田は、超常現象研究会のメンバーの一人だった福西と偶然知り合い・・・。
犯人は全然わかんなかったなあ。
あっと驚くトリックにご注目・・・ってところでしょうか。
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読了:2005.1.23
レビュー:2005.1.23
■黒猫館の殺人 / 綾辻行人 (講談社文庫)
出版社に勤める江南のところに入った一本の電話。
推理小説家鹿谷に会いたいという。
男の名前は鮎田冬馬。
彼は手元に1冊の手記を残して記憶喪失になっていたのだった。
その手記の中に書かれていたのは、あの中村青司が手がけたという黒猫館にまつわる事件の話。
鮎田は札幌で教授をしていた天羽博士が中村青司に依頼して建築された黒猫館の管理人を任されていた。
最も現在の持ち主は既に天羽博士ではなく、埼玉の不動産業者である。
ある夏、持ち主である不動産業者の息子が友人たちを伴って黒猫館を訪れた。
そこから全ての事件は始まった・・・。
うーん。
読了後に何か物足りないというか・・・。事件そのものの規模がそんなに派手じゃないせいでしょうかね。
ハラハラするようなところがないし・・・終始淡々としているというか。
けれどもトリックというか・・・これって小説だからなせるワザなんだろうなあ・・・。
小説ならではの面白さと言いますか。
鹿谷のようによ〜く注意して手記を読んでいくと面白いのかもしれない。
わたしはつるーっと読んでたので、全然不審に思いませんでしたが、残念ながら・・・。
答を知ってから、また再読する時には、いろいろ注意して読んでみたいと思います。
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読了:2005.3.7
レビュー:2005.3.7
■殺人方程式 切断された死体の問題 / 綾辻行人 (講談社文庫)
首と腕を切断された死体が、あるマンションの屋上で発見された。同じマンション内で見つかった首から、殺害されたのは、現在教義に則って、教団本部にて「お籠もり」の最中であったはずの新興宗教団体教主であることが判明。
発見されたマンションに住む教主の息子光彦が父親をひどく憎んでいたこと、アリバイがないこと、そしてセキュリティの関係上、マンションの関係者でなければ侵入が困難であったことなど、様々な理由から、犯人は光彦であると思われた。
ところが、捜査を担当している明日香井叶刑事の兄響が事件の真相究明に乗り出す・・・。
不可能を可能にするトリック、そして切断された首と腕に隠された理由とは・・・。
なんかねえ、明日香井響が島田潔とイメージだぶる〜〜〜(笑)
ま、いいんですけど。
トリックは、正直とても想像がつきませんね。
んでもって実際可能なのか、可能だとしてやってみる度胸がある犯人が凄い・・・というような気も・・・するのは、物理がさっぱりわからず、トリックの解説を読んでいてもノーミソが全然ついていけなかったせいかもしれません・・・うッうッうッ・・・(涙)
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