読了:2004.11.12
レビュー:2004.11.12
十角館の殺人 / 綾辻行人  (講談社文庫)

大学の推理小説研究会のメンバー、「エラリイ」「カー」「ルルウ」「ポウ」「アガサ」「オルツィ」は角島へと渡った。
半年前、角島の青屋敷に住む中村青司、妻和枝、使用人夫妻が死体で発見されたこの島へ・・・。
そして島に一足先に到着していた、現在の角島の持ち主の甥「ヴァン」。
7人が揃ったその夜、本土では同じ推理小説研究会の元会員江南の元に、奇妙な手紙が一通届けられた。
「お前たちが殺した千織は、私の娘だった」
好奇心旺盛な江南は、その謎の究明に乗り出す。
そして7人が島についてから2日目・・・。
テーブルの上に奇妙な札がおいてあった。
「第一の被害者」「第二の被害者」「第三の被害者」「第四の被害者」「第五の被害者」「探偵」「殺人犯人」―
大物女流作家の不朽の名作を彷彿とさせる奇想天外なミステリー。


うーん、やられた。
・・・って感じですか。
犯人が読めない読めない。まあ元々推理するのは全然ダメなんだけど(勘で犯人を当てる邪道なやつなんです^^;)。
面白かったです。
いろんな人の視点から「この人は違うよな・・・」「この人でもないよな・・・」って消去法はやったはずなんですけどねえ・・・。
見事にハメられました。
あの瞬間・・・「何ぃ!?」って感じだったもんなあ・・・著者が見たら「してやったり」だろうなあ・・・。
個人的にはエラリイが好き^^



読了:2004.11.21
レビュー:2004.11.21

水車館の殺人 / 綾辻行人  (講談社文庫)

人里離れた山奥にひっそりと建てられた水車館。
画家藤沼一成の息子紀一は、一成画伯の絵を収集し、水車館に収め、少ない使用人と幼く美しい妻由里絵と静かに暮らしていた。
その平穏が破られたのは1年前。
1年に一度だけ、一成画伯を熱愛する人々にその絵を公開するその日・・・。
消えた1枚の絵、消えた一人の男と、残された死体。
あの日、水車館で一体何が起こったのか。
そして・・・。
突然現れた男、島田が事件の真相究明に身を乗り出す・・・。

これもまた、してやられたって感じですか。
犯人は当たってたんだけどなー、まさかそうくるとはなー、そこまではさすがに読めなかったなー。
文章の書き方もよくよく見れば、「あー・・・・・・そういうことか、それでかーーーー!!!」と絶叫することしきりです。
あなたは犯人が、そしてトリックが見破れるか・・・?



読了:2004.11.26
レビュー:2004.11.28

迷路館の殺人 / 綾辻行人  (講談社文庫)

島田の元に届いた1冊の本。
それは、小説家の宮垣葉太郎の館『迷路館』でかつて起きた惨劇を元にした再現小説だった。
クレタ島ミノタウロスの迷宮をモデルに作られた迷路館は、複雑に入り組んだ通路に、神話に登場する登場人物の名を冠した部屋を持つ。
そこに集められた4人の小説家と評論家、編集者、そして、島田潔。
宮垣の指示によって、「迷路館」と元にしたミステリを競作することとなった4人の小説家だが、到着したその日から、まさかの展開が次々と彼らを待ち受ける・・・!!
またもや中村青司の館で惨劇が繰り広げられた・・・。

個人的には少しすっきりしないかなあ・・・。
けど、どんでん返しにどんでん返し、はやっぱり綾辻さんですね。
「そうなんだあ」と一息ついたところで「あれれれ?そうなん???」みたいな。
暗号のトリックは解き方はわかったんだけどなあ・・・覚えてないから答えはわかんなかったなあ。
犯人も・・・当たってたと言っていいのか悪いのか・・・ってところですなあ。



読了:2004.12.4
レビュー:2004.12.7

人形館の殺人 / 綾辻行人  (講談社文庫)

亡き父が1人で住んでいたという京都の家に想一は母と2人で越してきた。
広い家は、一部をアパートとして貸し出しており、芸術家であった父の遺作とも言うべき人形が、家のあちこちに置かれていた。
かつて入院していたことのある想一は、特に定職につくでもなく日がなのんびり過ごしているが、周辺で異変が起き始める。
もしや命を狙われているのでは・・・!?
そして時折疼く記憶・・・。
再会した旧友に相談をしながら、不安の日々を送るが・・・。
果たして、想一の過去には何が・・・!?


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