■アルスラーン戦記 / 田中芳樹 (角川文庫) 「十二国記」が中国風なら、こちらは古代ペルシア王朝風ですか。 世界史好きな人ならオススメかも。戦略とか、頭良くって感動するし。 【王都炎上】 パルス暦320年、西北方よりルシタニアが大国パルスに攻め入った。 国王アンドラゴラス率いる無敗のパルス軍に、文明においても富裕、勇猛さにおいても劣るルシタニアが勝てるはずもなかったが・・・。 まさかの敗北を喫し、王太子アルスラーンはパルス軍の中でも極めて優れた将軍ダリューンに助けられ、その友ナルサスの元を訪れる。 ナルサスがねえ・・・好きなんですよ〜。 オイシイんですよ〜。 【王子二人】 東方国境を守るペシャワール城。そこには二人の万騎長キシュワードとバフマンが従える無傷のパルス軍がいるはずだった。 ペシャワールを目指し旅を続けるアルスラーン一行。 一方エクバターナでは王弟ギスカールと大司教ボダンの対立がますます苛烈に。 そして密かに力を蓄えていくヒルメスは、力強い味方を得ることに・・・。 【落日悲歌】 ペシャワール城にたどりついたアルスラーン。 しかし東方国境では、隣国シンドゥラが不穏な動きを見せていた。 エクバターナへ進撃する際の後方の憂いを断つべく、ナルサスは計略をめぐらせる。 果たして勝つのは、パルス軍+ラジェンドラ王子か、ガーデーヴィ王子か。 【汗血公路】 ペシャワール城内の人事も終わり、いよいよエクバターナへ向けて進撃開始。 街道沿いの要塞でルシタニア軍とパルス軍が激突する。 一方ナルサスの元領地ダイラム地方では、招かれざる客が複数訪れていた。 エクバターナではヒルメスが暗灰色のローブをまとった魔術師を訪問し・・・。 【征馬孤影】 草原の覇者トゥラーン軍の急襲。 エクバターナへ進撃したアルスラーン軍は、急遽ペシャワール城に取って返すこととなった。 その頃、1人旅に出たギーヴは、ヒルメス王子と偶然対面するハメになってしまう。 エクバターナでは、ルシタニア軍が浮き足立っていた。 ナルサスの頭で弾き出された予測の中で、もっとも可能性が低いとみていた事態が現実に・・・。 それぞれの思惑が入り乱れる・・・。 【風塵乱舞】 ペシャワール城を発ち、南へと向かうアルスラーン一行。 豊かな港町ギランに現れた海賊を、ナルサスの妙案が待ち受ける。 そして、イリーナを護衛していたメルレインは、ようやく妹アルフリードの元へたどりついた。 一方、ペシャワール城ではキシュワードが亡きバフマンの書状を発見し・・・。 【王都奪還】 アンドラゴラス率いるパルス軍とギスカール率いるルシタニア軍がエクバターナ東方の地で激突する。 だがキシュワードに託したナルサスの戦略がアンドラゴラス軍を救った。 敗走するルシタニア軍にアルスラーン軍が、かの地アトロパテネで決戦を挑む。 一方ギスカールの去ったエクバターナでは、ヒルメス軍がルシタニア軍を一掃、とうとう王宮へと辿りついた。 エクバターナの王宮でアンドラゴラス、ヒルメスそしてアルスラーンの因縁の接見が・・・。 王権は誰の手に・・・そしてギスカール率いるルシタニア軍は・・・。 第一部いよいよ完結です。 【仮面兵団】 ダリューン、ナルサスら、後に「アルスラーンの十六翼将」と呼ばれるうちの15人やその他多数の人々の助勢の下、アルスラーンが目指した理想の元に治世を行い始めて3年が経過した。 ところが不審な客将に唆されてミスル国がパルスに侵入。 撃退をしたものの、今度は時同じくしてチュルクが不審な動きを。 パルスの周辺国家が騒がしくなる。 一方、マルヤムへ落ち延びたギスカールはボタン勢力と対抗し・・・。 【旌旗流転】 ヒルメス率いる仮面兵団がシンドゥラに侵入した。 同盟を結ぶパルスはシンドゥラへ向かうが、その途中チュルク兵と戦闘に。ナルサスの詭計がここでも炸裂する…。 一方偽ヒルメスの元に馳せ参じたザンデはミスル国ホサイン3世の奸計に気が付いた。 パルス周辺国家が全て激動する中、ファランギースの過去が明かされる…!! 【妖雲郡行】 ペシャワール城近郊が不穏な生き物に襲われた。街では浴場世話係が、入浴客の会話に不審なものを感じ取る。 いよいよザッハークの眷属がアルスラーンに攻撃を仕掛けてくるのか・・・。 そして、トゥラーン軍を引き連れたヒルメスは、ミスル国にたどりついていた。ミスルには偽のヒルメスが。 一方、アルスラーンより使者を請け負ったファランギースとアルフリードは、オクサス地方のザラーヴァントの故郷にいた。 そこで奇怪な体験をするが・・・。 |