家づくりから学んだこと

住まいのストレスと快適さ
冬の引っ越しはちょっと辛かったけど、家のなかは快適そのもの。冬でもこんなに快適に
過ごせるのかと驚いた。朝起きるのがまったく辛くない。東京に住んでいたときは、
一日の温度差が大きく、窓(シングルのサッシ)の結露とカビに悩まされていた。
ペアガラス(12mm)の威力はすごく、結露がない。それには吸気と排気がちゃんと
計算(計画換気)されていることが大切。また屋根の断熱材が1年を通して大切なことも分かった。
夏はエアコンと窓を開けての通気を使い分けている。床と天井の温度差が少なく、
どの部屋も同じ室温というのが、いかに快適か身を持って実感している。


2人の間の程よい距離
同じ屋根の下で暮らしていると、過度に相手に依存していることに気づかなくなってしまうことがある。
特に夫婦・親子など家族の場合、境界線(boundary)が必要になるのだがこれがなかなか難しい。

相手に変わってほしいと思い、自分の思い通りにコントロールしようとするとストレスが溜まり、
けんかになったり(これはまだ良い方だが)、いつもイヤミを言い合い、お互いの関係がこじれていく。
多くは無意識にやっているので、自覚するのは難しく余計根が深くなってしまう。
愛憎入り乱れ、最悪の状態になることもある。

私たちの場合、ほとんどワンルームに近い家で、それも朝から晩まで同じ空間で暮らしている。
一緒に暮らすと決めた時、一日中顔をつき合わせてストレスになるだろうなと思っていたが、
それほどでもなかった。お互い気にするところが違うのでイライラする事もあるが、
うまく折り合いをつけていくことも学んでいる。相手を尊重しつつ境界線を如何にバランスよく保つか、
これからの2人の関係が試される。


終の棲家を得て
まさか自分で家を持つとは、今までの人生で考えもしなかった。
一生一人で生きていくつもりだったからだ。
彼と一緒に家を建てて暮らそうということになり、とんとん拍子に話が進んでしまった。
これだから人生はおもしろい。不思議な縁に導かれるように、大きな流れに乗ってここまで来た。
何かしら見えないものに導かれている様でもあった。

この家が2人の終の棲家になる。この家で老い、死んで生きたい。
介護の問題はあるが、お互い精一杯やれることはやろうと思っている。
これから二人の遺言を書くのだが、億劫でなかなか取り掛かれない。
葬儀の事、お墓の事、リビングウィル(尊厳死)の事などなど頭が痛い。
生きているからこそ、このような思い煩いが生まれてくる。

残された人生をいかに有意義なものにするかは、わたし次第。
この家と共に、味のある年のとり方をしたい。


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