冬海ちゃんの日記
●月▲日 晴れ。
この間は先輩方と一緒にパジャマパーティーが出来て
とても楽しかった。
先輩達の恋の話はとっても参考になったし、つ、土浦先輩の
情報とか聞けちゃったし・・・///
土浦先輩はとってもお料理が上手らしいです。
私は苦手ではないけど、得意でもないから少し頑張ってみる事にしました。
早速作って見ようと料理の本を買って森の広場で読んでたら、たまたま
散歩に来ていた土浦先輩に遭遇。
めちゃくちゃ緊張しちゃった。
土浦先輩は私が料理の本を持っているのを見て、本には書いてない
味付けのコツとか手抜きの仕方を教えてくれました。
何というか・・・・土浦先輩、凄すぎます。
女の私の立場を考えて欲しいものです。
上手く出来たら土浦先輩に渡そうと思ってたのにな。
渡したい相手があそこまで詳しいなんて・・・。
うっかり渡そうものなら批評されかねないもんね?
でも、土浦家の味付け方法はしっかりと頭の中に入れたので
数年後には完璧になって作ってあげられると思います。
・・・・・・・・・言っちゃった/////.
そういえば、朝に志水くんが土浦先輩に背負われてるのを
見ました。
志水くんってばまた登校中に寝ちゃったの?
いったい何回同じ手を使うつもりなんでしょうか?
一緒にいた友達がそれを見て「土浦先輩ってすごいね」
と驚いていました。
確かに志水くんとチェロ、自分の荷物を担いで運ぶなんてすごいことだと
思います。
友達は「いつもピアノを運んでるからあれくらいは楽勝なんだね」と
感心していました。
ちょっと返す言葉がありませんでした。
●月▽日。 台風
今日は昼休みに森の広場で喧嘩をしている土浦先輩と月森先輩を見ました。
お2人とも言いたいことを言い合っていて、傍から見ていると
喧嘩するほど何とやらと言った感じでした。
土浦先輩とあんなに本音で話せるなんて・・月森先輩が羨ましいな。
そんな私の気持ちが伝わったのでしょうか?
振り返った月森先輩の顔は酷く青ざめていました。
そこへファータちゃんを追いかけていた香穂先輩がやってきて月森先輩
の顔色を見てかなり心配していました。
優しい香穂先輩は、月森先輩が保健室に行くのに付き添ったみたいです。
良かったですね?月森先輩。
2人きりで看病してもらえたんですから感謝してくださいね?
放課後、香穂先輩にあったのですが、月森先輩は「とてつもない殺気を
感じた」と言っていたらしいです。
香穂先輩は何の事かよく解らないと言っていましたが、私にも何の事か
解りません。
とりあえず、香穂先輩は月森先輩が心配なのでこれから放課後は
毎日一緒に帰ることにしたようです。
香穂先輩の嬉しそうな顔が見れて良かったと思います。
私も一緒に帰れるように頑張ろう。
可愛い冬海ちゃんも大好きなんですが、書いてみたら
ブラックな冬海ちゃんも楽しかったです。