ーノ”が振り返った、そのとき、背後から飛来した無数の拡散型ミサイルが”ネモリーノ”を襲った。幾多のミサイルの洗礼を受けた”ネモリーノ”は、大きく体勢を崩した。
”終わるのは貴様だ、ヴァーテブラ!”
俺の、渾身の一撃だった。
コアブロックをブレードに貫通された”ネモリーノ”は、後ろ向きに崩れ落ちた。
だが、恐らく、ヴァーテブラ本人はこの場にはおらず、コクピットにいたのは人形だったのだろう。倒しても倒してもキリがない、そんな無力感に襲われ、俺はしばらく立ち上がることはできなかった。
”チューマー!無事ですの?ジャックは!”
拡散型ミサイルの主は、リンダの”ジャンネッタ”だった。
”ジャックは、見ての通りだ…。”
”あ、ああ…。”
”コロンは?”
”あ…。ええ。あんなの、勝手についてきますわ。”
”そうか…。”
修羅場をくぐってきただけのことはある。リンダは、もう泣かなかった。コロンは、後から一人でついてくるということか。
”…目的の最深部は、もうすぐそこですわね。”
”ああ。…行こうか。”
”ええ。終わらせてやるわ。確実にね。”
俺とリンダは、進み始めた。
ケイ、ヴァーテブラ、多くの敵が待ち受けるであろう、最深部へ。」
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