中隊が”ダークネススカイMk.II”に襲い掛かる。
”ダークネススカイMk.II”の両腕に仕込まれた5連装リニアキャノンがその過半数を打ち砕き、粉砕する。
”ジュピター”のミサイル砲台から撃ち上げられた垂直ミサイルは”ダークネススカイMk.II”の迎撃機銃の前に到達することなく破壊され、逆に、”ダークネススカイMk.II”の垂直ミサイルによって、砲台は粉砕され、紅蓮の炎を上げた。
”ジュピター”のブリッジは、怒声と罵声に満ちていた。
「ガスホーク隊、壊滅!」
「第3エンジン停止!推力25%ダウン!」
「第3副砲、回転盤故障。旋回できません!」
「AC”ヴィオラ”撃墜!回収不能です!」
「うぬ…!」
ロドム中佐は拳を振って艦長席から立ち上がった。
「チューマー=マリグナントの”ダークネススカイ”はまだか!」
「間もなく整備が終わります!」
これを止めるには、同等の戦闘力をもつ”ダークネススカイ”をぶつける他にあるまい。これにかけるしか…。
と、その時、艦前面に火柱が上がった。
「格納庫破壊!”ダークネススカイ”、艦内にて座礁!出撃できません!」
「何!?」
ロドム中佐は息を呑んだ。
「復旧を急げ!本社に応援を要請しろ!”イオ”は状況によっては領域を脱出しろ!」
これまでか…!
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