皆に夢と幸福を

早速お庭のお掃除してもらおうかしら。落ち葉がたまって仕方ないの。」

「えー。先輩も手伝ってくださいよ…。」

「あはは。さあ、帰りましょう、フォーラちゃん。お客さんが待ってるわ。」

「はい!」


フォーラさんは、秋空を仰ぎ見ました。飛行機雲が白いラインを描いています。

「クレアさん、デュオ、みんな…。さようなら。私、生きます。これで…よかったんですよね。」

フォーラさんは、空に、仲間たちの笑顔を見たような気がしました。
フォーラさんは、もう振り返りません。

これから、また元の通り…いいえ、今までとは少し違う、もちろん、いい意味で少し違う毎日が待っていることでしょう。
憎しみからは何も生まれません。
互いに理解し合い、許しあうことで、新しい何かが生まれるのです。
さて、これで、私の話はおしまいです。

皆に夢と幸福を。

Fin.

10/02/27 09:53更新 / YY

[2]前へ[5]前編へ
[7]TOP [9]目次

まろやか投稿小説 Ver1.50