早速お庭のお掃除してもらおうかしら。落ち葉がたまって仕方ないの。」
「えー。先輩も手伝ってくださいよ…。」
「あはは。さあ、帰りましょう、フォーラちゃん。お客さんが待ってるわ。」
「はい!」
フォーラさんは、秋空を仰ぎ見ました。飛行機雲が白いラインを描いています。
「クレアさん、デュオ、みんな…。さようなら。私、生きます。これで…よかったんですよね。」
フォーラさんは、空に、仲間たちの笑顔を見たような気がしました。
フォーラさんは、もう振り返りません。
これから、また元の通り…いいえ、今までとは少し違う、もちろん、いい意味で少し違う毎日が待っていることでしょう。
憎しみからは何も生まれません。
互いに理解し合い、許しあうことで、新しい何かが生まれるのです。
さて、これで、私の話はおしまいです。
皆に夢と幸福を。
Fin.
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