を見た。
「さて、エリーゼ・バーンズ。我々の目的の為、その身を捧げてもらうぞ」
まどろみの中―
ワタシは何かにつかまっていた。
恐らく、どこかから流れてきた漂流物。
そして、もはや体は言うことを聞かない。激痛で力が入らない。
意識が遠のく―
その直前、見慣れぬ船となつかしい青白の機体、そして、ワタシが裏切ったはずのかつての仲間たちの声が聞こえたような、そんな気がした…。
10.『逃走戦』 終
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