原作はACと銘打っているゲームだから当然ですが、ACが最強兵器だったり戦場での主役だったり、という描写がやたらと目に付くので、今回、ACでなくなるのを覚悟の上で、「戦闘機にも活躍の場を!」をモットーに書き始めています。
もっとも、ラス潰もこれで第7話、主人公イコール最強はもう通じないと言う所を示さねばならない筈ですので、丁度良い所かもしれません。
■“レイヴンを殺す者”誕生話
エースコンバットなど幾多のシューティングゲームを体験して来た身から、原作シリーズのパワーバランスを無視した観点で言うと、原作シリーズの戦闘機はやたらと遅いと思います(笑)。
そもそも本作では主人公サイドの駆る機体がACに限らないので、AC一辺倒ではないとする理由(ついでにラストレイヴンで氾濫しているライフル主体の高速ACを駆逐する理由も)がどうしても欲しかったのです。それが、敵のバリアだったり、量産機であるスティンガーだったりで。
今回登場したレイヴンキラーも、そんな所からイメージを作り上げています。
航空機のスピードを上げ、現実のように高速・高機動として、ACならではのハイテク兵器を搭載した機体なら、ACを容易く屠れる筈。で、それを出せばACの優位性は無くなり、同時にシリーズを通して落とされる立場でしかなった航空機が活躍出来る場があるんじゃなかろうかと。
そこから、ACでは勝利出来る見込みの薄い兵器として空中用機動兵器(戦闘機ではないことに注意されたし)・レイヴンキラーを出しています。
因みに、戦闘機相手にレールガンを外していますが、初速が秒速数キロという弾を人間技で回避出来るとは思えないので、「外した」事にしています。
また現用航空機のミサイルのサイズとACのサイズ(10メートル前後)を照らし合わせると、現行の戦闘機用ミサイルの威力は「AC搭載用のそれなど及びも付かない高威力」として、バリア無関係でレイヴンキラーを破壊できるだろうとしています。
ただ、あっさり落とされるのも何なので、回避行動やミサイル回避用のフレア(実際の航空機にも使われる手段)を投下したりはさせていますが。
とはいえ、戦闘機でもレイヴンキラー落とすのは困難ではないかと。
大体、戦闘機は高機動・高速なので鍛えられていない人間の反応速度では到底操縦など出来ないでしょうし、耐Gやら何やらと、頭の痛い事象が犇いているので(笑)。
■劇中の戦闘機
劇中描写からではイメージしづらいと思いますが、ワスプは米軍のF/A-18Eスーパーホーネットが原型です。あれの尾翼の付き方を「×」を描くように変え、更にカナードを付けたもの……というイメージです。
また、セイレーンはロシアのSu-27を少し細くしたような感じで、プレデターはカナードの付いたF-22ラプターと言うのが作者的なイメージです。
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