第4話 龍人  途中

の被害を受けており、多大な物が平均的だ。
米軍到着迄後10分、敵を一掃する。
何人たりとも逃がすな』
『了解』
 地上から長距離狙撃魔道砲を構えた黒鋼部隊が配置に付く。
「攻撃開始!!」
部隊長の命令により、複数の黒鋼、及び特殊長距離攻撃車両から魔道砲による魔法弾、魔道弾頭を搭載したミサイル、レールガンによって射出された特殊滑空弾、それら各種がポッド群に襲来、正確にポッドを貫く。
 「こいつで…!!」
スコープの狙撃点中央へ高速飛行するポッドを収めようとする。
速いが難なく中央にキープ。
ポッドを画像認識したFCSが認識マーカーを電子音と共に表示する。
「――!!」
トリガーを入力、スコープ内に一瞬弾が見えるも、次の瞬間にはポッドが推力を失い、スコープの視界から消え、爆炎だけ一瞬映り込んだ。
 が、その次にチェングムがスコープ内の視界に飛び込んで来たのだ。
「え!?」
ブースターで減速、此方へ向かって複合形態へ変形させ、ブーストバックパックの推力で物凄い勢いで急速接近する敵ユグラドライヴ。
 当然、これを捉えようと必死に倍率を下げた状態で狙撃砲を動かす黒鋼。
重なった、と感じた瞬間には撃ったのだが、当たったのはビルだった。
「躱された!?」
寸前で急減速され、斜線から離れたらしい。
 狙撃砲の格納をアームに任せて、背中のラックから小型機銃を取り出す。
が、当然だろうが、とばかり回避するチェングム。
『増援を――グォア!?』
腕部ガトリング砲を真面に食らった黒鋼。
装甲の被弾衝撃を感知して、術式制御システムが自動で結界を展開する。

     ―結界維持魔力減衰率30% 維持限界魔力消費率40%―

『だ、誰――が!?』
左腕部から射出された対ユグラドライヴ拘束装置が黒鋼を掴む。
そのままブレードを起動、火花が散る。
「うわああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

   ―魔力限界出力 結界維持魔力減衰率80% 機体ダメージ増大―
          ―後方に建造物感知 回避して下さい―

                (こ、これじゃあ…!!)

 ――――――ドォン!!
ビルを一つ貫通し、もう一つにぶつかって止まる。

      ―機体耐久率急速低下 機体損傷拡大 機能停止箇所増大―


                  …もう………
               ………駄目か…………




      ――――――――――『敵機撃墜』――――――――――

「…ぁ?」
 気付くと拘束装置のブースターが火を噴いていないではないか。
何とか機体の頭部を動かして、敵を撃墜したと言う機体を探す。
すると上空に確かにセンサーが反応した。
凝視したのを感知したヘルメットから自動送信された信号により、映像が拡大される。
見たたのはチェングムがぺしゃんこになっている姿だった。
 ダメージにより機体展開が強制解除される。
術式運動が停止し、装甲が解放されて隊員の姿が露になる。
 ヘルメットを外した直後、ジェットエンジンの様な音の刹那、豪風が彼を襲った。
バックブースターの圧縮推力により上方へ打ち上げられた機体が一回転しながら縦軸の姿勢を元に戻しながら、左腕に内蔵された防御結界装置を展開する。
彼の目の前を通ったチェングム三号型がガトリング砲を掃射しながら上昇するも、そのまま上昇していた謎のユグラドライヴに、上昇旋回された。
 「…嘘だろ……?」
頭から急速下降した状態でありながら、まるで安定状態であるかの様に右手に持つ大型魔道銃を軽く
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まろやか投稿小説 Ver1.50