読切小説
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紅い記憶




???「貴方花が好きなの?これはサルビアって花、花言葉は”燃ゆる想い/家族愛”」



この世界にもう花なんて 一握りしかないんだよな・・・

サン「・・・?これは何の花ですか?

ロウケン「あぁそれはサルビアっていってな、花言葉は・・・なんだったか・・・フォーカード」

ムーン「たしか”燃ゆる想い/家族愛”じゃなかったか?クソ・・・スリーペアだ」

杏子「あんたに花は似合わないよ(笑)よしストレートだ!掛け金よこしな!」

なべ「私を忘れてもらっては困るな、ストレートフラッシュだ・・・しかしロウケンが花とは似合わないのはたしかだね」

僕は見ているだけだが4人は賭けポーカーをやっている
勝敗はストレートフラッシュのなべさんの勝ち
あぁ・・・杏子さんが・・・鬼のような形相を・・・
とばっちりはいやだなぁ・・・

ロウケン「かー負けたか・・・まぁ花より爆炎のほうが俺にはお似合いだろうよ」

ムーン「はぁ・・・そろそろいい時間かお開きだな」

杏子「あー!もぅ!負けた負けたもー寝るわ・・・明日は覚えてな!巻き上げてやる!」

そういって杏子さんはさっさと自室にもどる
負けたのが悔しかったのだろうなぁ

なべ「そうだな、んじゃ俺もこれで失礼するよ」

スッと立ち上がり軽い足取りでなべさんは退室する

ムーン「サン俺たちもいくぞ」

サン「あ、兄さんさきいってて、僕ちょっと話してからいくよ」

ムーン「あまり遅くなるなよ」

兄さんは激しく眠いのか言葉少なくすぐに部屋に戻っていった

ロウケン「で、話ってのはなんだ?」

サン「いやぁ、ちょっと花のことでもききたいなぁ〜なんて」

サーニャ「私も聞きたいです・・・」

部屋の入り口からすっと音も無く入ってきた
サーニャさんだ・・・
ちなみに今はリベルタからAKに出張?みたいなかんじできている
その間は古い馴染みということでロウケンさんと相部屋だ
う・・・うらやましい・・・

ロウケン「話か・・・楽しい話ではないぞ?」

サーニャ「かまいません」

サン「よければお願いします」

ロウケン「ふむ・・・あれは今から少し前だったかな、俺が一人のとき、つまりAKに来る前の話だ」

まったく・・・俺の過去話なんぞ楽しくも無いのにな
物好きな奴らだ・・・
サルビアか・・・懐かしい記憶だな・・・

ロウケン「あれはここから南に少し離れたミグラントの集落だったな、その集落のメインストリートが彼女と初めて会った場所だ」

あそこは活気ある暑い場所だったな・・・・





ロウケン「活気があるな、依頼がなくて暇してても飽きない場所だ」

依頼がなく暇していた俺は
集落を歩き回ることにした
こんなにも活気ある楽しい場所とは思わなかったがな

ロウケン「〜♪ 〜♪ 〜♪」

八百屋店主「そこの兄ちゃん見ない顔だね!どうだいうちの商品買ってかないか!?」

ロウケン「お、ならこのリンゴをもらおうか」

八百屋店主「まいど!」

ロウケン「買い物ついでだが、この周辺のこと教えてくれないか?」

八百屋店主「お安い御用でさ」

初めて歩く場所だからな
知識はほしいとこだ

八百屋店主「ここがちょうどメインストリート”サルビアストーリー”の入り口さ、ここからさきは活気あるぞ、裏路地には入らないほうがいい変な輩が多いからな」

店主説明中・・・・・・

ロウケン「そうかわかった・ありがとう」

八百屋店主「またこんどきてくれなー」

俺は軽く手を振り八百屋を後にする

俺は店主の言うとおりメインストーリートを歩き続ける
そのとき、赤色の髪をもつ彼女とであった

???「花はいかがですか?花はいりませんか?」

ロウケン(ん?花売り・・・珍しいな)

???「あの!花は・・・!? キャ・・・!?」

ガタイのいい人間にぶつかり彼女はその場に花を撒き散らし尻餅をつく

???「はぁ・・・」

ロウケン(ふむ・・・)

散らばった花を集める彼女に対して俺は・・・

ロウケン「これで全部だな?」
(俺もずいぶん焼きが回ったものだ)

???「え・・・あ、ありがとう・・・」

ロウケン「いい花だな」

???「貴方花が好きなの?これはサルビアって花、花言葉は”燃ゆる想い/家族愛”」

ロウケン「へぇ、俺はロウケン君の名前は?」

???「同じだよ、サルビア、私の名前もサルビア」

ロウケン「いい名前だな」

サルビア「ありがとう」

ロウケン「ひとつ花をもらおうかな、いくらだい?」

サルビア「拾ってくれたからタダでいいよ」

ロウケン「いいのか?」

サルビア「うん」

ロウケン「ありがとう、じゃぁまたな」

サルビア「いつもここにいるから、気が向いたらきて」

そうして俺は自分ノガレージに戻った

ロウケン「サルビア・・・か・・・明日もいってみるか」

ふと彼女に引かれたのか花に引かれたのかは
分からないがまた足を運ぼうと決め
その日は眠りについた

ロウケン「この辺だったはずだが・・・いないな」

(いや・・・!たすけて!)

ロウケン「裏路地のほうだな・・・」

小悪党A「へっへっへ 静かにしてな 黙ってればすぐ終わるさ」

小悪党B「しずかにするざんす!」

サルビア「いや・・・はなして・・・!」

小悪党A「放してくれといわれて放すアホはいないぜ!」

小悪党B「そうざんす!」

ロウケン「そうだな、放せといわれて放す悪党はいないな
(あぁめんどうな奴らに絡まれてるな・・・・)

小悪党A「
あーだれだてめぇ?」

小悪党B「だれでやn・・・ブフュ!?」

ロウケン「弱いな一発ダウンとは」

小悪党A「てめー!俺の子分になにしてくれてやがる!」

激情に駆られてナイフを突き刺そうとまっすぐ
俺に向けて伸ばしてくるが
こんなひよっこのナイフなんぞあたるはずがない
俺はナイフをかわし拳を相手の顔面にねじりこませる

小悪党A&B「おぼえておけよー!」

ロウケン「あっけないな・・・」

サルビア「ありがとう助けてくれて・・・」

ロウケン「なに、花をもらったお礼さ、しかし今の連中は?」

サルビア「分からない、いきなり引っ張られて・・・怖かった・・・」

ロウケン「そうか、もう大丈夫さ」
(アノ顔どこかで見たことがある・・・嫌な予感がするな・・・)

それから2〜3週間俺とサルビアは恋人に近い関係までにいたった
ずっとこのままの関係でいられればよかった・・・

奴らがこなければ・・・

ロウケン「よしこれで依頼完了だ、帰るとするか」
(早くサルビアに会いたいな・・・)

少しづつ集落に近づき
何かがおかしいことを感じ取った
何か胸騒ぎがする・・・

集落が視認できる距離まできて始めて理解した
集落が襲われたことを

ロウケン「!?煙・・・襲撃か!?敵は・・・いない・・・サルビア!」

俺はACにのったまま サルビアがいるであろうメインストリートを目指す
しかしそこには生きた人は誰もいなかった

ロウケン「・・・・サルビア!どこだサルビア!サルビアァー!」

ここにもいない・・・まさか避難しているのだろうか
しかし、どこに・・・?

どこを探しても見つかることの無い想い人
襲撃された日から1週間がすぎた
ソレでも俺はいまだに探し続けた

ロウケン「・・・?あれは・・・?」

そんなときアノ花を、アノ場所で見つけた

ロウケン「これは・・・サルビアの花・・・ここははじめてあった場所か」

俺はあたりを見渡した

ロウケン「?手紙・・・?」

手紙の封を切り
中身を確認した

『ロウケンへ 〜〜〜〜〜〜〜〜 ありがとう サルビア』

ロウケン「これはサルビアからの手紙・・・サルビアッ!!」  

少しの間俺はたたづんだそして
町の中央に簡易的な墓をつくり摘めるだけのサルビアの花を手向けのにして
俺はこの町を離れることにした
一輪のサルビアだけをもって


ロウケン「まぁこの話はこんなところさ」

サーニャ「そんな過去が・・・」

サン「えっと・・ごめんなさい・・・」

ロウケン「いいって過去の話だ、記憶の断片にすぎない」

そう 昔の話だからな・・・

ロウケン「さぁ部屋にもどれ ムーンがまたぼやくぞ」

サン「は!?デハ今日はおやすみなさい!」

時間を忘れてたのか、あわてて部屋に戻るサン

ロウケン「サーニャも寝なさい、俺はちょっとタバコを吸ってくるよ」

サーニャ「はい・・・おやすみなさい」

ロウケン「あぁおやすみ」

俺は部屋を出てホームの屋上に向かう
屋上に到着してタバコをだし火をつける

ロウケン「ふぅー過去を思い返して感傷的に成るとはなぁ、で何用だムーン」

ムーン「俺が聞いた話と少し違うなとおもってな?」

ロウケン「ふん、実はサルビアが迫害受けてて俺が集落を潰したとアノ子らに教えろと?サーニャはにはいいかもしれんがサンにはまだ早いさ」

ムーン「確かにな、まぁ弟のわがままに付き合ってくれてありがとう」

ロウケン「かまわんさ・・・」


ロウケン
25歳前後
タンクACのり
意外と物知りなガデン系男子
杏子さんから一言
ロウケンは花より爆炎だろ

シャドウ・ムーン
20歳前後
中量二脚ACのり
ロマンチストな理系男子
ナベさんからの一言
ポーカー弱いね(笑)

シャドウ・サン
16歳前後
軽逆ACノリ
お人よしで謙虚な草食系男子
お兄ちゃんからの一言
すこしお前は優しすぎる

杏子
20歳前後
重逆ACのり
攻撃的でスレンダーな肉食系女子
サンくんからの一言
杏子さん・・・八つ当たりはなしですよ・・・


ナベ
23歳前後
四脚ACのり
クールで頭の回るインテリ系男子
サーニャさんからの一言
狙撃が頼もしいです・・・

サーニャ
17歳前後
タンクACのり
健気で寂しがりやの草食系女子
ロウケンさんからの一言
イメージ的には高所から降りられない猫だな

八百屋の店主
45歳前後
活発でガンガンいこうぜ系男子

サルビア
20歳前後
明るめな感じの魔法節約系女子



サルビア「花」

本来は草丈1mに達する多年草であるが、現在日本で栽培されているものは、ほとんどが矮性種で、30〜50cmくらいである。不耐寒性のため、園芸植物としては春播きの一年草として扱われている。葉は対生し、長さ7cm幅5cmで鋸歯がある。花は赤色であり茎の先端に穂になり、筒状の萼から、長い花筒をもつ、唇花が出る。唇花につく蜜は美味

白から濃い紫までさまざまな花色の園芸品種があり、観賞用として花壇などに植えられる。屋外で冬越しできない地域では一年草扱いされる。花期は夏から秋。

12/05/14 19:04更新 / メイヴ

■作者メッセージ
悩みに悩みぬいた上でグッタグタになった結果orz

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まろやか投稿小説 Ver1.50