連載小説
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生体兵器研究日誌
4月25日
B988A、B7723cを元に開発した試作生体兵器が遂に誕生した。
上記の二体と同じく蜘蛛をベースにした生体兵器であるが、他社の機動兵器の弱点を攻める案が通り、極めて熱量の高い酸を敵に向かって分泌するという能力を有するように遺伝子を改変された。
繁殖能力についても、少ない栄養で十分に成長していけるように遺伝子を改変したが果たしてどのような結果を生むのだろうか・・・
我々はこの生体兵器をAMIDAと呼ぶことにした。
今後の成長が楽しみである。

5月2日
AMIDAは十分に育ち、どうやら成体に成長したようである。
繁殖能力も申し分なく、予定していたレベルに達していると評価できる。
一般的な蜘蛛と同じように交尾のあと、雄は雌に捕食される運命にある事が確認されたが、余りある繁殖能力の上では余り関係のないことのようである。
来週から戦闘試験に移る。

5月8日
幸か不幸かAMIDAのとんでもない性質が露呈してしまった。
どうやらAMIDAは危険と判断した物は自らの身を以て排除する傾向があるようだ。
簡単な話をすれば身体を破裂させて熱量の高い酸をまき散らし自爆をするようである。
しかし、この繁殖能力の上では何も問題は無く、寧ろ熱をまき散らすという性質を考えれば生体兵器として有用なのかも知れない。
とりあえず、この研究成果を発表してみることにする。
11/12/13 01:03更新 / シャドウ
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