連載小説
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最終話 理想の果てに・・・
結局何も変わらなかった
正義の味方でありながら守るべきものを見失った
誰もが幸せな世界?
馬鹿げてる。そんなもの初めから無理だと解ってた 
『アコガ、レタ・・・』
そう綺麗だから憧れた。
出来ないと解りつつも憧れた
でもそれは間違いだった。
守りたいから守るなど偽善者がすることだ
誰かを守らなきゃいけないと思った
誰かを助けなきゃと思った
あの日の俺はそれが出来なかった
だからレイヴンになり、ACの力を使い、皆を助けようとした
だが、実際は違った。レイヴンは人など救わない存在だった
企業のため、金のため、名誉のため・・・そんなのばっかりだった
きりがなかった。俺はそんな事をするためにレイヴンになったわけじゃない
ただ俺は、この世界の人々が涙してほしくなかっただけなのにな・・・
『マチガイ、ダッタノ、カ・・・?』
でもこれだけは言える
自分が信じて貫き通したことに間違いはない
だから絶対間違いなんかじゃない
俺は名も無き島にACをとめた
『リベリオン、コンカ、イハ、スコ、シ、ナガク、ナリソウ、ダ・・・』 
そうして眠りについた
名も無き島の深い森の中で
ただ一人安らかに眠った・・・          
10/03/03 00:57更新 / フィンレイ
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まろやか投稿小説 Ver1.50