あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
偉い人は上にいる・・・
紅魔館に潜入しているムーンは薄暗い館内の階段を上りながら、静かに先ほどと同じことを考えて居るのであった。
それにしても気味悪い館だ、こんなに広いのに物音が何もせずに自分の歩く音としか聞こえず人っ子1人いないような気がする。
それにしても腹が減った、早く何か食事を貰おうかと思って、丁度、踊り場の部分まで来た矢先のことであろうか。
「そこの貴方、止まりなさい。」
「・・・誰だか知らないが、此処の家主に会わせてくれないか?」
「お嬢様に?コソ泥が何の用?」
「まあ、案内してくれないのなら自分で探すが。」
「面白い、階段を一段、登れれば会わせてあげますよ?」
「・・・・!?」
階段の頂点から自らに対して声を掛ける者が居た。
階段の頂点に立つ者は銀髪で、いわゆるメイド服を来ており、この屋敷に雇われている少女のように見える。
ムーンは相手に紅魔館の主の場所を聞くのであったが、少女の方は見慣れない相手を泥棒だと想っているようである。
ムーンはフウと息をついて相手に対して呆れたような言葉を言うのであった。
そして少女はクスクスと瀟洒に微笑みながら余裕で相手を待っているように頂点で待っていた。
おかしな事を言う奴だと考えながらも階段を上ろうと一歩を踏み出した。
登った、確かに登ったはずだ、だが自らの足は段ではなく、まだ踊り場に着いていた。
確かに一歩踏み出した感じがあったのに何故だ!?
ムーンは思わぬ事に焦ってしまい、上をキッと見るのであったが、首を傾げて不敵に少女は微笑むだけであった。
「どうかしましたか?登れないのなら帰ってくれませんか?」
「・・・な、どういうことだ?」
「さあ、知らないわ?」
二回目、また足をかけて登ろうとしたが、同じ現象が起こった。
ありのまま今起こった事を話す!
『自分は少女の前で階段に足をかけて登ったと思ったのに、踊り場にいた。』
何を言っているのかわからないと思うが、青年も何をされたのかわからなかったようだ。
頭がどうにかなりそうだった、催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてない。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わった。
少女はムーンの慌てる様子を見てクスクスと笑って、馬鹿にするような言葉を言うのであった。
一回目は気の迷いかと済ましたが、二回目も同じ現象が起こってしまったのでに驚きを隠せずに、珍しく慌ててしまうのであった。
その光景を見て少女の方はわざとらしく首を傾げて、ムーンに対して惚けたような言葉を言うのであった。
何なんだ、正直言うとムーンは半分恐怖に飲まれていた。
「・・・降参だ。」
「あら、早いのね。もう少し頑張ると思ってたのに。」
「俺は此処に居候しに来た外来人なんだが、」
「そういえば、確かに貴方は黒いわ。」
「え?」
「黒い人が来客だと聞いてたわ。」
「・・・」
まあ、素直に話せば大丈夫だろうか、未知への恐怖を払拭して、ムーンはわざとらしくハアと溜息をついて、少し時間が経った後に階段の上にいる銀髪の少女に見えるように手を上げて降参の姿勢を見せるのであった。
少女は諦めの良いムーンを多少、褒めながらも詰まらないと思っているようで怪しげに笑いながら言葉を返す。
別に争いに来たわけでもないし、相手に事情を説明すれば分かってくれると踏んだのか、ムーンは自分の身の上を話すのであった。
少女はムーンの容姿を確認しながら少し失礼な言葉を言うのであったが、ムーンの方は相手の最初に出てきた意味不明な言葉に多少、唖然としてしまって、もの見事なボケに青年は無言になってしまった。
「家主の所に案内してくれないか?」
「仕方ないわね。」
ムーンは先ほど無言になってしまったが、少女に対して再度、主に会わせるように頼むのであった。
少女は今度は面倒くさそうな感じに言葉を言いながらも、背を向けて、階段から続く廊下を歩いて居るのであった。
ちょっと待て、とムーンは足を伸ばして階段を上るのだが、今回は普通に登ることが出来た。
一体、さっきのは何だったんだろうか、心に疑問が残る。
先ほどの変な現象は相手の仕業と見て良いのだろうか・・・
そのまま階段を上がっていくのだが、疑問が頭の中を渦巻くままであった。
紅魔館に潜入しているムーンは薄暗い館内の階段を上りながら、静かに先ほどと同じことを考えて居るのであった。
それにしても気味悪い館だ、こんなに広いのに物音が何もせずに自分の歩く音としか聞こえず人っ子1人いないような気がする。
それにしても腹が減った、早く何か食事を貰おうかと思って、丁度、踊り場の部分まで来た矢先のことであろうか。
「そこの貴方、止まりなさい。」
「・・・誰だか知らないが、此処の家主に会わせてくれないか?」
「お嬢様に?コソ泥が何の用?」
「まあ、案内してくれないのなら自分で探すが。」
「面白い、階段を一段、登れれば会わせてあげますよ?」
「・・・・!?」
階段の頂点から自らに対して声を掛ける者が居た。
階段の頂点に立つ者は銀髪で、いわゆるメイド服を来ており、この屋敷に雇われている少女のように見える。
ムーンは相手に紅魔館の主の場所を聞くのであったが、少女の方は見慣れない相手を泥棒だと想っているようである。
ムーンはフウと息をついて相手に対して呆れたような言葉を言うのであった。
そして少女はクスクスと瀟洒に微笑みながら余裕で相手を待っているように頂点で待っていた。
おかしな事を言う奴だと考えながらも階段を上ろうと一歩を踏み出した。
登った、確かに登ったはずだ、だが自らの足は段ではなく、まだ踊り場に着いていた。
確かに一歩踏み出した感じがあったのに何故だ!?
ムーンは思わぬ事に焦ってしまい、上をキッと見るのであったが、首を傾げて不敵に少女は微笑むだけであった。
「どうかしましたか?登れないのなら帰ってくれませんか?」
「・・・な、どういうことだ?」
「さあ、知らないわ?」
二回目、また足をかけて登ろうとしたが、同じ現象が起こった。
ありのまま今起こった事を話す!
『自分は少女の前で階段に足をかけて登ったと思ったのに、踊り場にいた。』
何を言っているのかわからないと思うが、青年も何をされたのかわからなかったようだ。
頭がどうにかなりそうだった、催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてない。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わった。
少女はムーンの慌てる様子を見てクスクスと笑って、馬鹿にするような言葉を言うのであった。
一回目は気の迷いかと済ましたが、二回目も同じ現象が起こってしまったのでに驚きを隠せずに、珍しく慌ててしまうのであった。
その光景を見て少女の方はわざとらしく首を傾げて、ムーンに対して惚けたような言葉を言うのであった。
何なんだ、正直言うとムーンは半分恐怖に飲まれていた。
「・・・降参だ。」
「あら、早いのね。もう少し頑張ると思ってたのに。」
「俺は此処に居候しに来た外来人なんだが、」
「そういえば、確かに貴方は黒いわ。」
「え?」
「黒い人が来客だと聞いてたわ。」
「・・・」
まあ、素直に話せば大丈夫だろうか、未知への恐怖を払拭して、ムーンはわざとらしくハアと溜息をついて、少し時間が経った後に階段の上にいる銀髪の少女に見えるように手を上げて降参の姿勢を見せるのであった。
少女は諦めの良いムーンを多少、褒めながらも詰まらないと思っているようで怪しげに笑いながら言葉を返す。
別に争いに来たわけでもないし、相手に事情を説明すれば分かってくれると踏んだのか、ムーンは自分の身の上を話すのであった。
少女はムーンの容姿を確認しながら少し失礼な言葉を言うのであったが、ムーンの方は相手の最初に出てきた意味不明な言葉に多少、唖然としてしまって、もの見事なボケに青年は無言になってしまった。
「家主の所に案内してくれないか?」
「仕方ないわね。」
ムーンは先ほど無言になってしまったが、少女に対して再度、主に会わせるように頼むのであった。
少女は今度は面倒くさそうな感じに言葉を言いながらも、背を向けて、階段から続く廊下を歩いて居るのであった。
ちょっと待て、とムーンは足を伸ばして階段を上るのだが、今回は普通に登ることが出来た。
一体、さっきのは何だったんだろうか、心に疑問が残る。
先ほどの変な現象は相手の仕業と見て良いのだろうか・・・
そのまま階段を上がっていくのだが、疑問が頭の中を渦巻くままであった。
11/11/07 23:36更新 / シャドウ