7.「平和を望んだ少女」
物語は加速する。
あれから数時間たった。
アインとフェンリルは目標の少女を【奪い返す】事に成功したが、これが彼女等にとっての始まりに過ぎないのであった。
アインは思う、『これで本当に解決したのだろうか?否、奴等は決して諦めない、何故なら【私達のように【人として兵器を使い運用するの駒】では無く、【人そのものを改造し強化して「怪物」という名の兵器自体にするという駒】にしようとしている、あのムラクモミレニアムが諦めるはずがない』。
現にムラクモミレニアムは少女を奪い【何かをした】少女、いや実際のトコろ歳は私(アイン)と同じにも関わらず成長が著しく低下している処があるようだ。だが記憶も意識もその少女にははっきりとある。現に私が【少佐】と呼ぶとちゃんと反応して、受け答えをする。今の状況からでは何をされたのかは解らない、とりあえず本部へ戻らない事には。そう・・・・私達【平和を望む為に平和とは程遠い力を使い、敵を殲滅する事にのみ長けた傭兵軍団組織。】
アーマードコア(AC)特務師団 MOME((「殺し屋」 Moerder(メルダー)「暗殺」Meuchelmord「モイヒェル・モルト」))大隊本部に・・・・
・・・・・・・・
手錠をはめられた上にこの殺気のような物を先ほどから常に感じる男を一緒にいるアナザーは先ほどから冷汗が止まらなかった。相手にその気はすでに無いだろうというのは彼女「アイン」のお蔭でなんとか助かった。だがこの男をあんな小さい体で投げ飛ばすとは正直驚いた。しかも歳は10代半ばといえる風貌の女の子がだ。会話の途中にも【中佐】という言葉が聞こえてきたし、相当な手練れなのだとは直ぐに分かった、何しろこの男を【部下】にするくらいなのだろうから。
「なあ・・あんたの上官は歳いくつなんだ?・・どう見てもあんたの方が上官にしか見えないんだが」
アナザーはフェンリルに恐る恐る聞いてみた、やはり知ってる人間に聞くのが一番だろう。
「クス・・彼女に興味がおありとは・・・、良いでしょう教えて差し上げますよ。そうですね、学校に通っていたとしたら・・女子高生なるものをやっていたのではないでしょうか?」
予想は当たった。
アナザーはもう1つ男に聞いた。
「あんたが彼女の下についてる理由は?それともそっちの気でもあるのか?」
フェンリルはニヤッっと不気味に笑うとこう言い放った
「ふふ・・・面白い事を言う・・・彼女は私を倒した男の妹君でしてね、私との性質上相性が良いのですよ・・・・・【殺しの・・・ね】」
妹という言葉が出た、兄弟が居るという事か。倒されたという事は強さは彼女より上であり、幹部クラスの1人という事だな。
「さて・・・着きましたよ。我等が本拠地。ようこそ、MOME大隊へ・・・・・クス」
・・・・・・・・・・
本部についたアインは目標の少女【少佐】を連れて最初にポーカーフェイス大佐の居る執務室へと向かった。
アインはノックをすると、大佐は返事を返す。
「失礼します」
目の前には書類に目を通していた大佐がこちらを見ていた。
そこに何時ものキリッとした目つきは無く、無表情ではあるが安堵の表情が私には見える。
「少佐をお連れしました・・・外傷はありません意識もはっきりしています。が、彼らに何かされているのは大佐にもお分かりかと」
「・・・・・・・・」
大佐は沈黙すると椅子から立ち上がり、アインの方へと歩みだした。
するとおもむろに手を出し・・・・・・・
「よくやってくれた・・アイン」
アインの頭を撫でまわした。
「!・・・・ぇ・・・」
アインは思わずキョトンとしてしまった、大佐が部下を人前で褒めるという事はめったに無いからだ。でもアインもそれが嬉しく思い素直に受け取った。
「・・・・・・そういう処・・・変わってないですね・・兄さん・・・・」
そして大佐はアインの頭から手を下すと、もう1人の【少佐】と呼ばれた少女に目を向ける、そしてこう言った。
「お帰り・・・スーパースター・・・・・・」
するとスーパースターと呼ばれた少女はこう言い放ち、大佐に抱き着いた。
「ただいま、ポーカー君・・・・」
時が止まったかの様なひととき・・・・・・・そう、ポーカーフェイスとスーパースターは結婚を前提とした恋人同士であり、同じ部隊のメンバーであった。
数分が数時間に思えるような光景をアインは見守っていた。
「お前たちは今日はもういい、体を休めるといい、俺はまだ仕事が残っている。またあとで話そう」
そう言ってポーカーフェイス大佐は敬礼をした。
アインとスーパースターもそれに応答し敬礼をする。
「さ。スターまずは着替えを・・・」
・・・・・・・・
更衣室
「アインさんこの服すこし小さいですよー」
アインとスーパースターは互いに服を脱ぎあいアインは持っていた服をスーパースターに貸していた。だが服のサイズが合わないらしい。
「・・・・サイズは同じくらい・・・・ですよ・・ね?」
とアインはマジマジとスーパースターの着替えた姿を見ると、原因がはっきりと解ってしまった。むしろ解りたくなかった。
そうアインには無い物が彼女にはあった。
そう、胸である。
少佐には双子山があるのに自分のは平野・・・。
自分より背が小さいのにもかかわらずそこだけ育ってる事が
少々悲しくなってきた。
「・・・・・・ワンピースでいいかな?・・・・」
半分涙目のアインであった。
あれから数時間たった。
アインとフェンリルは目標の少女を【奪い返す】事に成功したが、これが彼女等にとっての始まりに過ぎないのであった。
アインは思う、『これで本当に解決したのだろうか?否、奴等は決して諦めない、何故なら【私達のように【人として兵器を使い運用するの駒】では無く、【人そのものを改造し強化して「怪物」という名の兵器自体にするという駒】にしようとしている、あのムラクモミレニアムが諦めるはずがない』。
現にムラクモミレニアムは少女を奪い【何かをした】少女、いや実際のトコろ歳は私(アイン)と同じにも関わらず成長が著しく低下している処があるようだ。だが記憶も意識もその少女にははっきりとある。現に私が【少佐】と呼ぶとちゃんと反応して、受け答えをする。今の状況からでは何をされたのかは解らない、とりあえず本部へ戻らない事には。そう・・・・私達【平和を望む為に平和とは程遠い力を使い、敵を殲滅する事にのみ長けた傭兵軍団組織。】
アーマードコア(AC)特務師団 MOME((「殺し屋」 Moerder(メルダー)「暗殺」Meuchelmord「モイヒェル・モルト」))大隊本部に・・・・
・・・・・・・・
手錠をはめられた上にこの殺気のような物を先ほどから常に感じる男を一緒にいるアナザーは先ほどから冷汗が止まらなかった。相手にその気はすでに無いだろうというのは彼女「アイン」のお蔭でなんとか助かった。だがこの男をあんな小さい体で投げ飛ばすとは正直驚いた。しかも歳は10代半ばといえる風貌の女の子がだ。会話の途中にも【中佐】という言葉が聞こえてきたし、相当な手練れなのだとは直ぐに分かった、何しろこの男を【部下】にするくらいなのだろうから。
「なあ・・あんたの上官は歳いくつなんだ?・・どう見てもあんたの方が上官にしか見えないんだが」
アナザーはフェンリルに恐る恐る聞いてみた、やはり知ってる人間に聞くのが一番だろう。
「クス・・彼女に興味がおありとは・・・、良いでしょう教えて差し上げますよ。そうですね、学校に通っていたとしたら・・女子高生なるものをやっていたのではないでしょうか?」
予想は当たった。
アナザーはもう1つ男に聞いた。
「あんたが彼女の下についてる理由は?それともそっちの気でもあるのか?」
フェンリルはニヤッっと不気味に笑うとこう言い放った
「ふふ・・・面白い事を言う・・・彼女は私を倒した男の妹君でしてね、私との性質上相性が良いのですよ・・・・・【殺しの・・・ね】」
妹という言葉が出た、兄弟が居るという事か。倒されたという事は強さは彼女より上であり、幹部クラスの1人という事だな。
「さて・・・着きましたよ。我等が本拠地。ようこそ、MOME大隊へ・・・・・クス」
・・・・・・・・・・
本部についたアインは目標の少女【少佐】を連れて最初にポーカーフェイス大佐の居る執務室へと向かった。
アインはノックをすると、大佐は返事を返す。
「失礼します」
目の前には書類に目を通していた大佐がこちらを見ていた。
そこに何時ものキリッとした目つきは無く、無表情ではあるが安堵の表情が私には見える。
「少佐をお連れしました・・・外傷はありません意識もはっきりしています。が、彼らに何かされているのは大佐にもお分かりかと」
「・・・・・・・・」
大佐は沈黙すると椅子から立ち上がり、アインの方へと歩みだした。
するとおもむろに手を出し・・・・・・・
「よくやってくれた・・アイン」
アインの頭を撫でまわした。
「!・・・・ぇ・・・」
アインは思わずキョトンとしてしまった、大佐が部下を人前で褒めるという事はめったに無いからだ。でもアインもそれが嬉しく思い素直に受け取った。
「・・・・・・そういう処・・・変わってないですね・・兄さん・・・・」
そして大佐はアインの頭から手を下すと、もう1人の【少佐】と呼ばれた少女に目を向ける、そしてこう言った。
「お帰り・・・スーパースター・・・・・・」
するとスーパースターと呼ばれた少女はこう言い放ち、大佐に抱き着いた。
「ただいま、ポーカー君・・・・」
時が止まったかの様なひととき・・・・・・・そう、ポーカーフェイスとスーパースターは結婚を前提とした恋人同士であり、同じ部隊のメンバーであった。
数分が数時間に思えるような光景をアインは見守っていた。
「お前たちは今日はもういい、体を休めるといい、俺はまだ仕事が残っている。またあとで話そう」
そう言ってポーカーフェイス大佐は敬礼をした。
アインとスーパースターもそれに応答し敬礼をする。
「さ。スターまずは着替えを・・・」
・・・・・・・・
更衣室
「アインさんこの服すこし小さいですよー」
アインとスーパースターは互いに服を脱ぎあいアインは持っていた服をスーパースターに貸していた。だが服のサイズが合わないらしい。
「・・・・サイズは同じくらい・・・・ですよ・・ね?」
とアインはマジマジとスーパースターの着替えた姿を見ると、原因がはっきりと解ってしまった。むしろ解りたくなかった。
そうアインには無い物が彼女にはあった。
そう、胸である。
少佐には双子山があるのに自分のは平野・・・。
自分より背が小さいのにもかかわらずそこだけ育ってる事が
少々悲しくなってきた。
「・・・・・・ワンピースでいいかな?・・・・」
半分涙目のアインであった。
12/05/31 16:00更新 / PF大佐