やまのはな   sorry Japanese only

                         更新:2006年7月2日 11:41

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   表題 : いつの写真なん   

   K市の施設に行く
   7月1日
   その部屋の前は談話室
   広々として
   ふかふかの椅子があり
   大きめのテレビジョンが据えられていた
   誰言うともなく番組を見ている
   いや、そちらを見ていただけ
   部屋の奥には小さな箪笥が二つ据えられている
   少し低めの方は壁に近く
   少し高めの方は中央に近く低めの箪笥に寄り添っていた
   低めの箪笥の上には
   若かりし人の顔写真が置かれてあった
   いつのなん
   爺ちゃんの88のお祝いの時に
   親戚が集まったときの写真に写っていたのを
   引き延ばしたんよ
   じいちゃんらが赤いチャンチャンコを着ていたときのよ
   ちょうど今の自分の年頃か
   驚くほど優しい目をしている
   こんな時代を無事に全うしたのか
   施設には、日本全国
   どこから来たのか聴きもしなかったが
   一人一人にきちんとした人生があり
   一人一人にかけがえのない思いが凝縮されている
   係の人が
   どんなですか
   少し拗ねてます
   被害者意識が強すぎる
   時々判らない言葉がある
   聞き取ろうとしても消えていく
   姉夫婦に聞いたらよくあること
   

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