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  山の端   yamanohana 

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                         更新:2005年 1月23

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   表題 :  鍵っ子2  

    小学生の頃は鍵っ子だった
    つまり、朝方ランドセルと一緒に家の鍵を持って
    家を出発
    といっても
    鍵は、入り口近くの見えない柱の上に隠して置いた
    持ち歩いて落としてはいけないのだった
    鍵っ子は残される 突然に
    家に帰っても両親のいない子供達は
    学校に残りなさい
    革新市政が長いこと続いた街では
    結構充実していたのだった(今考えると)
    なんで帰れんの
    とにかく教室に残って宿題をしなさい
    これから毎日よ
    なんの理由も教えてくれずに
    残される
    小学校なんて3時頃には終わるから
    少なくとも1時間ほどは
    誰もいないと言っても過言ではない
    ガランとした教室にポツンと残って
    自分の席に座って
    そういえばあと一人二人いたかな
    全く覚えていないけれども
    同じ境遇の寂しい子供達の一人として
    扱われた 不思議と宿題ははかどった
    えーい、鍵っ子だい
    お父さんやお母さんは何時頃帰るの
    何度担任に聞かれたことか
    たぶん夜の10時まで働いているので
    11時頃だと思います
    朝はどうしているの
    えーと、姉ちゃんがご飯を準備してくれたり
    残り物を食べます
    出るときは、両親はどうしているの
    二人とも寝ています
    来週の水曜日は参観日です
    このプリントを持って帰って
    家の人に見せてください
    そんなプリントは教室のゴミ箱に捨てていた
    どうせうちは関係ないもん
    見せたのは通信簿だけ
    それもちゃぶ台の上に置いておいて
    判子が押されていたら次の始業式の時に持っていく
    理科がいかんね、算数は下がったね
    字が汚いね なんてことは親からはあまり
    というよりほとんど言われたことがない
    勉強せえよ なんてことばは我が家では聞いたことがなかった
    せいぜい、炬燵でうたた寝をしていたら
    といってもだいたいそのまま朝になるのだけれど
    はよ蒲団敷いて寝えよ と姉に言われるぐらい
    何処の高校を受けるん さあ
    何処の大学にするん  ここにしたけん ふうん
 

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