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  山の端   yamanohana 

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                         更新:2005年9月12日

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   表題 :  いっぺんじゃ 一辺茶  

   山の生活では、一日4回の食事
   食事と言っても、粗末な(これは失礼な!)弁当を食べる
   いや かき込む
   いっぺん茶は午前10時頃か
   朝、出る前に食べた後の連続作業
   早朝からの草刈り作業を一段落させ、
   空腹になった頃合いを見て軽い弁当を取る
   飯盒に何が入っていたのだろう
   梅干し 小魚の干物 ほうれん草のお浸し
   ニンジンやサトイモの煮しめたもの
   ご飯の表面は、ふりかけで着飾っていた
   飯盒の蓋にお茶を注いでゴクゴクと飲み干す
   足りないので、近くの小川から水を汲んできた
   にへん茶は午後3時頃か
   暑い暑い日差しを避けて木陰に陣取る
   もうぐったり
   それでもお腹は空く
   もう一つの弁当箱に詰められているご飯類をたいらげる
   凄まじい食欲
   好き嫌いなど言っておれない貧乏所帯
   お陰で、今まで食事をまずいと思ったことはほとんどない
   グルメとはほど遠い少年時代
   今、振り返ると良く耐えていたものだ
   健康状態は決して良いものではなかった
   肥満なんて言葉は自分には全く縁のないものだった
   ただ
   両親が食堂をしていると
   いつまでも食べ続ける
   残り物を片付けなくては
   捨てるのは惜しい
   結果、90kgを肥える巨体になった親父の姿は
   確か50代頃か
   ごへん茶 ろっぺん茶ではなかったか
   もうちょっとでその年に
   気をつけよう
   この前の健康診断結果で
   肥満という字が初めて自分の目の前に躍り出た
   さあ、歩こう
   昭和も30年代を思い起こして
   さあ、行こう 朝日を浴びて

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