更新:2006年2月8日
表題 : 吹雪
朝、少し歩いたが、暗い 朝の散歩
日差しは全くなく、冬そのもの
南の方は漆黒の空が重い雲を垂らしている
市内は雪模様だろうか
山は雪に違いない 故郷の山
お昼に歩いたら 体力作り
正面から小さな粉雪がぶつかってきた
ねずみ小僧はますます背中を丸め 電話番
鍵開けの手はふるえる
足元の枯葉はすっかり濡れて
カサカサと音も立てない
暗闇に浮かぶ光る緑の葉っぱは
弱々しい太陽の光を受け
辛うじてその姿を広げている
その風呂敷にも粉雪は容赦なく降り注ぐ
着いた途端に消えていく
淡い雪の姿に
遠いさんぱち豪雪が甦りそう
降り続け 降り積もれ
世界を真っ白に変えろ
雪を飛ばす風の音は20世紀の彼方から 昔はもっと降っていた気がするだけなのか
21世紀の此方まで連なって
ニュースでは
もう来週から温かくなりそうとのこと
もう少し待ってくれ
もう少し冬よ
いておくれ
白い冬こそ
よく似合う
風の竹笛こそ冬の音 冬の河原で鳴り響く風の竹笛
もっと本数を増やせ
もっと賑やかに
音程も様々に
この道程を音で満たしてくれ 高村光太郎
冬こそ音が
突き刺さる音を
やわらかな音色はもう少し先延ばし
2007/7/21加筆