やまのはな   sorry Japanese only

                         更新:2007年4月29日

   表題 : どこか

  泣いた赤い花束
  演奏者に手渡すバラの花束
  1時間のコンサート時間の間
  持参した人は手に持ち続けた
  どうなるか
  シンセサイザに聴き入る聴衆の耳に
  花を包むラップの無機質な音が飛び込む
  どこか別室に行って欲しい
  どこかに置いて欲しい
  渡すときに持ち上げたらいいんじゃないの
  ついつい そう
  経験不足 未熟者の1人の思いこみ
  後で聞いたら
  あの人は音楽を楽しみに来たのでなく
  営利活動の一端
  最後に手渡されたバラは泣いていた
  自分は輝きたいんよ
  なんでこうなるの
  一瞬の輝きを求めていたのよ
  赤いバラはつまらなさそうに頭をもたげていた
  4月28日夜8時過ぎにきこえてきた
  バラの溜め息
  来月はヴァイオリンだって

   

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