更新:2007年7月8日
表題 : 雨小話
降らないといったら長期間乾燥
降れば必ずcats and dogs!!
無限の水たまりをぼんやりと
つまり 優雅に見つめていることは
もう21世紀の今日では
考えられないこと
今日か昨日かの新聞にも書かれていた
トタン屋根を突き抜けるかのような音
庭の水たまりに様々の大きさの輪が広がって
そして直ちに消えていく
水路や谷川には水が溢れ
水嵩が急に増して恐ろしいほどになっていた
怖々のぞき込んでいたのはいつの日か
早く家に入れ 放射能の雨にあたる
幼い頃両親が口癖のように言っていた
あれは
ヒロシマ、長崎の原爆による黒い雨のことだったのだ
何も知らない子供は口を開けて上を向いていた
口に雨が入ってのどの渇きが癒されると思いこみ
親から見れば放射能の雨を飲み込もうとしていたのだ
小学校には油を引いた紙の傘が置かれてあった
何度となく借りて帰った
○○小学校と墨で書かれてあった昭和のお話です