更新:2008年8月3日
セミ
ミンミンゼミが鳴き始めた
あの遠い夏の日は
いろんなセミが鳴き続けている
人間の代わりに泣き続けている
たった一週間の命を惜しむように
17年間の地下生活を強いられながら
たった一週間の地上生活を
思いっきり楽しんでいるのだろうか
今日見た木には
ふたつも抜け殻が 空蝉が ついていた
ミーンミンミンミンミー
ミーンミンミンミンミー
ジジジジ
甲子園球場の球音が聞こえるのも
蝉との共演
朝顔やヒマワリが大きく咲くのも
夜の蛙の合唱があるのも
あの夏の日から変わっていないのだろうか