ボイコット(boycott)

 1879年、チャールズ・パーネルという男が、強欲な領主を隔離病棟の患者のように扱おうと説きました。
 そしてその最初の標的とされたのが、メイヨー郡でアーン卿の荘園の管理をしていた男でした。使用人は誰もその男の言うことを聞かず、郵便屋も郵便を届けてくれず、彼の家に誰も物を売ってくれなくなりました。そのため彼はすべてのものを本国から蒸気船で取り寄せねばならなくなり、ついに1年後イギリスに逃げ出し、帰国できない失意のうちに1897年に死亡してしまいました。
 しかし彼の名は不名誉な史実とともに世界中で語り継がれることになりました。
 その男の名はキャプテン・チャールズ・カニンガム・ボイコットといいます。