日々雑感

ここは時々考えたことやふと頭をよぎったよしなし事をつらつらと書いていくページです。
要するに日付を付けない三日坊主確定日記です。
目次
優先席
二人の門出
ネットセキュリティ
次の電車は…
ネットセキュリティ後日談
ネットセキュリティさらに後日談
マイノリティの戯言
朝三暮四

 優先席

 先日こんな記事を見た。

> 横浜市営地下鉄は1日、座席すべてを高齢者や障害者、妊婦ら向けの優先席にした。地下鉄駅では歓迎する高齢者に対し、若者らからは不満の声も聞かれた。全席優先席化は、関西では阪急電鉄(大阪市)や神戸電鉄(神戸市)が導入しているが、東日本では初めての試み。(毎日新聞)

 ずいぶん前に、何かの本でこの世に不要なもの、いらないもの、というのがあった。その中に、「電車などのシルバーシート」が含まれていた。当時小学生で奉仕精神旺盛であった僕は「作者は何とち狂っとるんじゃ」と訝しがりながら読んだその理由は、20年以上たった今でも覚えている。著者の主張は概ねこうだ。

 「電車の中でお年寄りや体の不自由な人に席を譲るのは当然のこと。シルバーシートだから譲らなければならないというわけではない。本来全ての座席が優先席なのだ。然るに、シルバーシートなどというものがあると、一般席なら譲らなくてもいい、という風潮ができてしまう。だからシルバーシートなどというものはさっさと廃止すべきだ。そうでないなら全座席をシルバーシートにするべきだ」

 うむ。もっともだと思う。例えばこんなシチュエーションはどうだろうか。今あなたは電車に乗っている。電車はそこそこ混んでいて座席は埋まっていた。疲れていたが、幸いシルバーシートとドアをはさんで隣りにあるシートの端に座れた。何駅か過ぎて妊婦さんが乗ってきてあなたの横、ドアの前に立っている。シルバーシートの乗客は健常者で妊婦にも気付いている。あなたは疲れている。…はたしてあなたは席を譲るだろうか。「シルバーシートの人が席を譲るべきだ」と考えてしまうのではないだろうか。いや、譲るにしても、シルバーシートの人が譲らないことを確認してから譲るのではないだろうか。では、近くにシルバーシートがなかったらどうか。これなら迷わず譲るのではないだろうか。重ねていうが、本来すべての座席が優先席なのだ。

 ところで、この措置に対して、「健常者は座るなということか」という批判もあるようだが、的外れな批判だと思う。シルバーシートは優先席であって、専用席ではない。シルバーシートに座ればよかろう。でも老人が来たらさっさと譲ればいい。それが優先席だと思うのだが。

 AFL○CのCMにに思う

 ギバちゃん、これから結婚しようって二人の門出に「よーく考えよう」はないと思うぞ。

 ネットセキュリティに思う

 私自身、そんなにセキュリティレベルの高いユーザーではないのであまり偉そうなこと言えないのですが。
 2001年頃だったかな。ウィルス対策の常識が崩壊したのは。それまでウィルスといったらメールの添付ファイルを開けなければ大丈夫と言われてました。その頃は、Sircamというウィルスが注目されていましたが、これとて添付ファイルさえ開かなければかわいいもんです。
 
 “不審な添付ファイルは開けるな”“怪しい実行形式ファイルは踏むな”ウィルス対策はこのふたつだけでほぼ完璧でした。ただしこの頃も、“Join the Crew”はメールを見ただけで感染すると言われていました。が、これはデマでそんなウィルスは存在しませんでした。そして、メールを見ただけで感染するウィルスなどありえない、そんなのはくだらない都市伝説だ、と言うのが当時の識者の一致した認識だったのです。
 
 しかし、その後NimdaやAliz、あるいはKlezやBadtransといった新型ウィルスが出現し、セキュリティ対策は一変しました。この新しいウィルスはメールを見ただけ、感染したサイトを閲覧しただけで感染するため、“旧式ウィルス”とは比べ物にならない感染力を誇っていました。天然ウィルスに例えるなら、旧式ウィルスが血液感染しかしないのに対して、この新型ウィルスは接触感染すると考えればいいでしょう。
 
 とはいえ、これら新型ウィルスとて対策はちゃんとあります。新型ウィルスは、OSやブラウザなどのセキュリティホール(セキュリティ上の穴。要するに品質上の欠陥)を利用しているから、まずOSの修正パッチをインストールする。修正パッチはもちろんタダ。さらにセキュリティソフトを入れる。これはただ入ってればいいというものではなく、最低でも週に一回は最新のものにアップデートしなければなりません。このアップデートは普通買ってから一年間は無料で何度でもできます。(セキュリティの詳細について知りたければここを見てください)
 これだけでほとんどのウィルスは防げます。もちろん旧型もこれでほぼ万全と言っていいでしょう。もちろん、ユーザーのセキュリティ意識こそが究極のセキュリティシステムであることは言うまでもありません。こんなのはもはや常識。
 
 さて、最近猛威を振るっているウィルスがあると聞きます。MydoomやBagleと呼ばれるウィルスがそう。
 しかし私には、何でいまさらこんなウィルスがでてくるのか理解できません。これらは添付ファイルを開けなければ感染しない旧式ウィルスです。つまり、感染者は全員不用意に添付ファイルを開けてしまったことを意味します
 
 なんでや
 
 なんでいまさらそんな古い手に引っかかんねん
 
 アホちゃうか?

 
 旧式に引っかかるようじゃ、当然新型対策なんかしてないんでしょうね。感染した人、特に個人使用の感染者、同情するに価しません。自業自得。
 
 お願いです。こういう最低レベルのセキュリティも構築できない人、ネット参入するのやめてください。ウィルス撒き散らされて大変迷惑です。存在自体が迷惑です。
 
 恥ずかしながら私の知人がこのレベルです。いや、これ以下。OSはいまだにWinNTで修正パッチ導入歴ゼロ、セキュリティソフトは10年近く前のプリインストール版ウィルスバスターでアップデート歴ゼロ、パスワードはプロバイダ加入以来一度も変えていない、ネット使用頻度は月に一回あるかないか、そのくせなぜかブロードバンドで常時接続、というとんでもない環境でパソコン使ってます。鍵掛けてない金庫を門前に放置するようなもんです。
 この人にはおそろしくて私のメルアドは教えられません。かつてはセキュリティ指導も試みましたが、何度説明してもバスター入ってるから絶対平気の一点張りです。そのため現在は“お前インターネットやめろ作戦”に路線変更しました。
 
 また私が以前いた会社(名前を出せば社会人なら誰でも知ってる有名企業)でも、ID=パスワードというとんでもないことをしていました。そのIDもアルファベット1桁、数字2桁の計3桁自転車のチェーンロックより簡単です。しかも、そのIDとパスワードがそれぞれのパソコンに貼り付けてあるというご丁寧さ。先輩に説明されたとき私は頭がクラっとしましたよ。
 
 これはけっこう前からいわれてきたことですが、インターネットに免許制を導入してはどうか、という動きがあるそうです。大変けっこうなことだと思います。
 
 免許制は何もウィルス対策に限ったものではありません。たとえばspamも、法律に従っていればまったく問題ないと本気で考えている人がいます。また先日の佐賀銀行のデマメールも、犯人は軽い気持ちで送信したそうです。結果、佐賀銀行は数百億円の損害を受けました。
 インターネットでやっていい事悪い事、そしてやらなきゃいかんこと、そんなことも分からん連中が多すぎます。しつけのできてないバカガキを放置してはいけないのと同様、しつけのできてないユーザーを放置してはいかんと思うのです。

 “こんど”と“つぎ”

 この話は“似て非なるもの”に入れるべきかとも思ったのですが、あくまで私の推測でもの言ってますので、雑学として扱わないヨタ話とすることにしました。
 
 雑学本や雑学系サイトなんかで、“駅のホームにある電車の予告の意味が分からん”というのをよく見かけます。つまり、こんどもつぎも意味一緒やんけというわけです。これはたいてい関西の人が関東に来て指摘することが多いそうです。メトセラは大阪に4年いましたが、大阪の表示がどうなっていたか覚えてません。待たされるの嫌いなメトセラは、ホームで電車待たされて、さんざん待って電車に乗ったら今度は電車の中で駅に着くまで待たされて、さらにその上金をむしられる電車というものが嫌いなので在阪中滅多に電車に乗らなかったのです。
 さて、とりあえず“こんど”と“つぎ”、辞書を手繰ってみましょうか。先生、出番です。
 
今度 近い将来に実現されると予想されることを取り上げて言う語。
 あとにすぐ続く・こと(もの・所)
 ※先生=三省堂 新明解国語辞典
 
 それぞれ他の意味もあったんですが、関係ないんで省略。こうしてみると確かにどっちも似かよった意味であることは確かだと思います。英語にしたらどっちも“next”だし。
 
 でもね、私は思うんですよ。これは単語の意味追っかけても意味がないって。私これは略記だと思うんです。つまり、“こんど”っていうのはこんど来る電車”という意味で、“つぎ”っていうのは“今度来る電車のつぎに来る電車”、つまり“そのつぎ”という意味ではないか、と。
 確かにさっき見たように二つの単語の意味は似たようなものですよ。でも、用法が違いますよね。普通“次に来る電車の今度”という使い方はしません。“そのつぎ”という表現はあっても“そのこんど”という表現はないのです。たとえ意味は一緒でも。
 このように、“つぎ”という単語は、2番目を意味するだけではなく、3番目4番目5番目と、それに後続するものを次々に表現する力があります。ですから、つぎとこんどが並んでいて、どちらかが2番目、どちらかが3番目を意味することがわかっているなら、どっちがどっちであるかは消去法で明らかなはずなのです。わからない人は、基本的な日本語のセンスが欠落した人であると言わざるを得ないと思います。
 …ということを、私は小学校の低学年のときに考えたのですが違うのでしょうか。

 ネットセキュリティ後日談
 ネットセキュリティで、セキュリティのセの字も分かってないDQNユーザーの話をしました。この人、実は企業経営者なんですが、このたび何をとち狂ったのか、自社内でイントラネットを構築するとか言い出しました。うわー、どうしよう。この人イントラネット以前にマイクロソフトがなんだかが分かってないのに。
 
 どうやら余計な入れ知恵をしたのが、その人の会社にコンピュータ卸してる某コンピューターメーカー直販店の営業マンのようです。この営業マンがこれまた素人臭いDQN野郎で、このド素人ユーザーに対して、“このコンピュータのセキュリティは完璧です”完璧です完璧ですとかぬかしたらしい。で、DQNユーザーがこの言葉をまんま言葉通りに理解してしまいました。そう、言葉通りに
 
言葉通りに(T-T )
 
うわーん、ちっとは考えろよ、このバカ営業マン。

 
そら、俺みたいな一般ユーザーがいくら“セキュリティはしっかりやれ”って言ったってパソコン販売店の店員が“なぁ〜んもやらんでえぇでぇ”なんて言うたらなんもやらんわな。
 
例えその営業マンがバッタもんのハッタリ野郎でもな。
 
 いったいどこの世界に“完璧な”ネットセキュリティシステムが存在するんですか。教えてください。直販元社長のMさん。そんなシステムが開発されれば、マイクロソフト社に代わってインターネットを支配できますよ。完璧と言い切る以上は少なくとも不正アクセス可能が証明された住基ネットより秀逸なんでしょうね。
 
 実は、前回紹介したクラッカーのお友達パソを買ったのもここです。前回も同じこと言いやがった可能性大。どうやらこの人がいつまでたってもド素人なのは、この販売会社の社員教育に問題があるようです。

    (注)
  1. 新しいパソコンのOSが何か聞いたら、“ウィンドウズかマイクロソフトのどっちか”と答えた。(;゚Д゚)ハァ?
  2. それ以外にも理由はある。例えば、以前彼が使っていたパソコン用語事典には、ハッカーとは“パソコンを使って不正アクセスをする人の総称”とあった。見るなり私はその本をゴミ箱に放り込みました。

 ネットセキュリティさらに後日談
 メトセラの抵抗も空しく、前回話したイントラネットが構築されてしまいました。この作業はすべて販売会社の技術者が行い、我らがDQNユーザー氏はDQN営業マンの言いなりでした。まぁ、それはいいです。いい加減なこと言って混乱させるよりはマシですから。
 
 でもね、インストールされてるセキュリティソフトがウィルスバスター2003ってどういうこと?
 このソフト、すでに販売終了していて2004年12月31日にサポートも終了予定のソフトですよね。今年いっぱいしか使えないよ。
 それでも2003を使うってことは2004には致命的な欠陥でもあるんでしょうか?
 
やいこら株式会社□○△

てめーんとこはモノだけ売りつけたらあとの事は知らんぷりか?


 それだけではない。
 この技術者、バスターのファイヤウォールの設定をしていない。
 つまりWinXpのファイヤウォールの方を設定していった。
 
 いや、別にOSのファイヤーウォールがバスターのファイヤーウォールに劣後すると言ってるわけではない。
 ただね、このユーザーは以前書いたとおり自分でウィンドウズのアップデートできない人なんですよ。したがって、将来マイクロソフトがXpのファイヤーウォールを更新してもこの人には何もならないんですよ。そんなこと、旧パソコンを繋ぎなおしたときに気付いてるはずなんです。
 それに対して、バスターの場合、インテリジェントアップデートを設定しておけば、勝手にアップデートしてくれるからこの人でも問題ないんです。少なくとも今年いっぱいは。
 
 本当にユーザーの利益を考えるなら、どっちを設定すべきですか?

 花粉症

 ホントは常識は非常識に入れても良かったんですけど、まぁ雑学と言うほどのもんでもないし、何より私の主観がかなり入っているので、結局こっちにしました。私としては、ただ知っておいてもらいたいのです。
 
 花粉症ってのは、スギ花粉だけじゃねぇってこと。
 
 花粉症のアレルゲンはこれ以外にも、ブタクサやヨモギ、シラカバ花粉などもあり、それぞれ花粉の飛沫時期は異なります。でも症状はみんな一緒です。
 
 ちなみにメトセラはハルガヤ花粉(5月〜7月)です。
 
 花粉症はもはや国民病とも言われ、日本人の5人に1人が花粉症といわれています。そのため、花粉症シーズンの3・4月頃には街中に花粉症の人が溢れます。週刊誌などでは特集が組まれ、花粉症がいかに辛いかを切々と訴えています。
 
 しかし、スギ花粉の人たちはまだマシです。
 
 だって、スギ花粉のシーズンに入ればマスコミはこぞって特集記事を組んでくれます。毎日天気予報と一緒に花粉情報もやってます。この時期に大手薬局に行けば必ず“花粉症コーナー”なんて有難いものもあります。辛さを語り合う仲間も大勢います。スギ花粉でググったら31,000件ヒットしました。
 
 なんて素晴らしい環境なんでしょう。スギ花粉。
 羨ましいくらいです。スギ花粉。

 
 
 ハルガヤ花粉の特集なんて見たことないです。
 
 ハルガヤ花粉情報なんて寡聞にして存じません
 
 気温と天気を見てすべて直感で判断しております。
 
 花粉症コーナーはとっくに撤去され、“花粉症コーナー”は“紫外線対策コーナー”になってますロートのアルガードは、エフティ資生堂のシーブリーズに換わってます
 花粉症に特化したグッズ(徳用サイズの鼻腔洗浄液とか)は置いてない店の方が多いです。
 
 買い置き使い切ったら終わりです。
 
 
 仲間もいません。ハルガヤ花粉でググっても、1件しかヒットしません。しかも、その唯一のヒットは“調べてみたら私はハルガヤ花粉症ではなかった。良かった良かった”という内容でした。仲間じゃありません。
 ていうかこの人、比較的マイナーなヒノキ花粉を、“スギが終わった頃に始まるからけっこう笑える”などといってます。
 
 敵でした。
 
 
 しかも、スギ花粉の人からは、3月4月は
 
“花粉症じゃないお前にこの辛さはわからない”
などとノンキャリ扱いされ、キャリアとわかっても
 
“お前は症状軽くて羨ましい”
などとたわけたこと言われます。スギじゃねぇっつうの。
 そのくせこっちのシーズン中は、
 
“あれ、まだ症状出てるの?花粉症じゃないんじゃない?”
などといわれる始末です。花粉症だよ 一緒にすんな。
 
 
 でも、世の中には複数の花粉に反応してしまう人がいて、例えばスギとハルガヤとブタクサ花粉のトリプルアタックとなると、3〜10月が花粉症シーズンで年間8ヶ月に亘って地獄を見ることになります。
 そういう人に比べればメトセラはまだマシかな、と思います。
 
 未だ一度もあったことのないマイナー花粉の同志たち、またさらに辛い無間地獄に落とされた人たち、マジョリティの影に消されないよう、がんばっていきましょう。

 朝三暮四

 昔、宋の国に狙公という人がいた。狙とは猿のことである。狙公はその名のとおり猿を飼っていたが、ある日、餌代節約のために毎日与えているトチの実を、朝に3つ、暮れに4つ与えることにした。それを聞いて猿たちは怒った。狙公そこで狙公はこれを改めて、朝に4つ、暮れに3つ与えることにすると猿たちは納得した。
 
 …まぁ、あらためて説明するまでもないですね。列子に紹介された朝三暮四の逸話です。この狙公という人、家の人にこのことを話して聞かせ、“全く猿は所詮エテ公だよなぁ”ということを話したかもしれません。
 
 でもこの話、私は昔からおかしいと思っています。確かにこの話、どっちにしろトチの実は7つなので、最終的にもらえる数は変わらないわけです。でもでもでもでも、ちょっと待ってください。朝3つ貰うのと4つ貰うのとでは、本当に同じでしょうか。一日という短いスパンで考えるので気付きにくいですが、こんな話ならどうでしょう。
 
 あなたは年俸制の会社に勤めています。年俸は…えと、キリのいいとこ600万円とします。したがって、給料は毎月50万円ずつ入ってくるわけです。しかし、あるとき社長があなたに言いました。“今後は給料は、毎月10円ずつ支払い、12月に残金を一括清算する。”
 …あなた怒りませんか?いや、労働基準法ははとりあえず置いといて。法律云々以前にあなた怒るでしょ。でも結果は一緒ですよ。
 
 猿の場合も同じです。朝3つしか貰えず、その日のうちに死んでしまったら、猿は1個損します。狙公は狙い通り、ちょっぴり餌代を節約できるわけです。いや、餌代を節約できる可能性が出てくるといった方がいいでしょうか。あるいは朝3つ貰って、昼迷子になったら?朝4つ食べていれば体力は続いたのに、トチの実1個分の栄養が足りなくて助からないということもありうるわけです。確率は天文学的に低いけど。いずれにせよ、貰える数が同じなら、貰えるときに貰えるだけ貰っておいた方が得なのです。
 猿たちは、そういう不測の事態の発生まで読んで朝4つよこせといったのだとしたら…狙公さん、エテ公はあんただよ。
 
 さて、そう考えるとこの話、実は騙されていたのは狙公の方です。そしてこの朝三暮四とは、“目先のことにばかり目が行って、結果が同じであることに気がつかないこと。また、口先だけでうまく誤魔化すということ”を意味します。しかしこの逸話、朝三と朝四の結果は一緒ではありません。この話を作った人自身が、聞いている私たちに対して口先だけでうまく誤魔化している…んだと思うんだけどなぁ