西洋鉋
西洋鉋が手に入った。知り合いの木工家が昨年の夏に亡くなり、その所蔵品を売却する話の中に、この鉋があった。彼の思い出の品にもなると考え、購入した。
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外国の木工雑誌などで見たことはあったが、現物を手にするのは初めてである。和式の鉋とは、著しく形が違う。なかなか興味深いアイテムである。
その構造を、ご紹介しよう。
分解するとこんな感じである
刃は裏金とセットになっていて
ボルトで固定されている
台には様々な調整機能がある。
これは刃の出を調節するネジ
これは刃の振れを加減するレバー
このネジを緩めて
下部のスクリューを回せば、刃口(刃先が出る開口部)の間隔を広げたり狭くしたりできる
刃をセットしたら押さえ金をかませ
ノブを倒せばワンタッチで固定される
実際に使ってみた。
最初は上手く行かなかったが、しばらくいじっているうちに調子が出てきた。鉋屑がシュルシュルと出るようになった。
これも道具であるから、使いこなそうとするならば、相当の経験が必要だろう。
それでも、和式鉋のように、向こうが透けて見えるほど薄い鉋屑が出るような削りが可能かどうか。
あちらの名人の腕前を見せて貰わなければ分からない。
(Copy Right OTAKE 2012.1.15)