◆MS-DOS 起動FDの作り方


まず、WINDOWS-2000にはFDフォーマット時に、"FD起動DISK作成"という機能が無い。
(過去の16bit-OSにはあった)

いまや初めてのPCがWINDOWS-XPからだった…という人の方が多いだろう事から、
WINDOWS-XPには、再度FD起動フォーマット機能が復活されてるので、XPでFD起動DISKを作る方法を紹介。


1.PCにUSB-FDドライブをつなぐ。(本体にFD内蔵であれば尚よい)
2.XPを起動
3.スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→エクスプローラ
  (以降、ココで"エクスプローラ"と呼ぶのは、このエクスプローラの事であって、IEの事では無い)
4.「3.5インチFD」を右クリック→フォーマット選択
5.「MS-DOSの起動ディスクを作成する」にチェック→開始


この時点でFDに起動ファイルとして書き込まれるファイル一覧を挙げると…。


* COMMAND.COM
  DISPLAY.SYS
  EGA2.CPI
  EGA3.CPI
  EGA.CPI
* IO.SYS
  KEYB.COM
  KEYBOARD.SYS
  KEYBRD2.SYS
  KEYBRD3.SYS
  KEYBRD4.SYS
  MODE.COM
* MSDOS.SYS     * = 保護されたオペレーティングシステムの為、通常の表示設定では表示されない。

作成が終わったら、一旦PCを終了させる。

次にPCをFDから再起動させる際に、以下の設定を必要とする。

1.電源オン直後すぐに「F2」キーを押す。(BIOS 起動)
2.BIOS 画面になったら、「BOOT」メニューまで横カーソルで移動。
3.縦カーソル・キーとスペース・キーにて、上から以下の順番になる様に設定する。    Optical Drive    Floppy Disk Drive    Hard Disk Drive    Network 4.横カーソル・キーで「Exit」次いで「F10」→「Yes」→「ENTER」
これでMD-DOS起動できるかと思いきや…。
USB-FD にはアクセスするものの…起動できなかった。
今回テスト起動用に利用したのは、2003年製造のPC&XPsp3。

USB 端子が付いていて、CD-Drive が付いてない機種の場合は、
恐らくはUSB にCD-Driveをつなげれば、そこからOS.CD-Boot出来ると思われる。


問題は、USB 端子も付いてないPCの場合。
その場合には、16bit-OS でFD起動ディスクを作るしかない。
以下は、WINDOWS-98SE にてFD 起動フォーマット後に、更にファイル追加した例。

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僕が今もメインで使っているのは2000年に発売された、某メーカーのノートPC。
辛うじて、USB1.1 端子は1つだけ付いているが、後はPCカードスロット一枚分だけだ。
専用FDドライブ、専用CDドライブを接続して扱うタイプ。
さすがに、これから新規にOSを入れようとする場合、PCカードスロットが、
「CARDBUS」に対応していないケースは無いだろうという事と
専用FDが有り、そこからFDブート出来るか、BIOS 設定でUSB-FDから起動できるという事を前提に書く事にする。

上記の様なケースの場合、まず16bitモード「MS-DOS」でPC起動させ、
PCカードスロットに、SCSIカードを挿して外部CDドライブにアクセスさせるか、
USB1.1スロットを認識させ、USB1.1対応のCDドライブを更に認識させる必要がある。

WINDOWS-2000以降の「32bit-OS」では、この16bit起動させる機能が無い為、
WINDOWS-ME 以前のOSが必携になる。

以下、16bitのOSから抽出する「MS-DOS」で起動させる為に必要なファイル類と
「config.sys」「autoexec.bat」の記述例を記載。
SCSIカードは、IO-DATA社の「CBSCU」がお奨めなので、そのPCカードを用いた場合も記述されてるが、
今回はUSB 起動の場合の起動記述を例に挙げてみる。
ちなみにコレは個人用に、応急&適当に作ったもので、これらが完全に正しい記述というワケではない。

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【FDに用意するファイル一覧  ***[ ] はディレクトリを作成し、そこに入れるファイル***】

ANK16.FNT
ANK19.FNT
AUTOEXEC.BAT
BILING.SYS
COMMAND.COM
CONFIG.SYS
DRVSPACE.BIN
EMM386.EXE
FDISK.EXE
FORMAT.COM
HIMEM.SYS
IO.SYS
JDISP.SYS
JFONT.SYS
JKEYB.SYS
JKEYBRD.SYS
KANJI16.FNT
KKCFUNCS.SYS
MSCDEX.EXE
MSDOS.SYS
OAKCDROM.SYS
VFXCOPY.EXE

[Cardsoft]
CARDID.EXE
CARDID.INI
CS.EXE
CSALLOC.EXE
CSALLOC.INI
SS365LP.EXE

[CBSC2]
CBSC365.SYS
CBSCASPI.SYS
CBSCENBL.SYS
MODISK.SYS
SCSICD.SYS

[USB]
DI1000DD.SYS
Usbaspi.sys
USBCD.SYS

     *VFXCOPY.EXE は特に必要無いので、無くて全然構わない。
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【CONFIG.SYS】

[menu]
menuitem=CD, Start computer with CD-ROM support.
menuitem=NOCD, Start computer without CD-ROM support.
menudefault=CD,10
menucolor=7,0

[CD]
device=himem.sys /testmem:off
device=oakcdrom.sys /D:mscd001 

[NOCD]
device=himem.sys /testmem:off

[COMMON]
files=10
buffers=10
dos=high,umb
stacks=9,256
rem ***** DELL-Latitude L400用でPC-CARD使用時のEMM386のメモリ確保設定値 *****
DEVICE=EMM386.EXE RAM X=D400-D4FF
DEVICEHigh=BILING.SYS
DEVICEHigh=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICEHigh=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICEHigh=JKEYB.SYS /106 JKEYBRD.SYS
lastdrive=z

rem ***** SystemSoft CardSoft(TM) PCMCIA DRIVERS *****
DEVICEHIGH=CARDSOFT\SS365LP.EXE
DEVICEHIGH=CARDSOFT\CS.EXE /POLL:1
DEVICEHIGH=CARDSOFT\CSALLOC.EXE
rem DEVICEHIGH=CARDSOFT\ATADRV.EXE
DEVICEHIGH=CARDSOFT\CARDID.EXE A:\CARDSOFT\CARDID.INI

rem ***** CBSCU Card Driver *****
rem DEVICEHIGH=\CBSC2\CBSC365.SYS /V
DEVICEHIGH=\CBSC2\CBSCENBL.SYS /PAUSE /V /IO=0110
DEVICEHIGH=\CBSC2\CBSCASPI.SYS
DEVICEHIGH=\CBSC2\MODISK.SYS
rem DEVICEHIGH=\CBSC2\SCSICD.SYS /D:CDR001

rem ***** USB DOS Driver *****
DEVICEHIGH=\USB\Usbaspi.sys /V
DEVICEHIGH=\USB\Di1000dd.sys
rem DEVICEHIGH=\USB\Usbcd.sys /d:Usbcd001

【AUTOEXEC.BAT】

@ECHO OFF
MSCDEX.EXE /D:MSCD001 /L:%CDROM%

rem \CBSC2\SCSICD.SYS /D:CDR001
rem LH MSCDEX.EXE /D:USBCD001

@ECHO OFF
PROMPT $p$g
PATH A:\
SET PATH=A:\CBSC2;%PATH%
SET TEMP=A:\
@ECHO OFF


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以下のリンクページも参照には良いかもしれない。

「RICHO CD-ROMを使用できる環境にする方法」 http://www.ricoh.co.jp/chandra/chandra/makeboot_03.html

PCカード サポート ソフトウェア(CardWorksTM) http://www.ricoh.co.jp/chandra/chandra/cha1drvs.html#03

USBドライバ入手先
「Pnasonic 起動ディスク作成ツール(USBドライブ用)」 http://panasonic.co.jp/pcc/products/drive/other/f2h_usb.html