R8 走行系のメンテナンス

走行系の説明
前面カバーを外すと、左の様になる。

1.キャプスタン・プーリー
2.サプライ・リール・プーリー
3.テイクアップ・リール・プーリー
4.サプライ・リール・ベルト
5.テイクアップ・リール・ベルト
6.サプライ・リール・ブレーキ
7.テイクアップ・リール・ブレーキ
8.ピンチローラー・ローディング・プーリー
9.キャプスタン
10.ピンチローラー
11.ガイドローラー・カウントセンサー
12.コントロール・スイッチ
13.オーディオ基盤

キャプスタンが回らない
キャプスタンが回らない場合、以下のケースが考えられる。

◆キャプスタン・プーリーからベルトが外れている。
◆キャプスタン・モーター及び、電子部品のトラブル。
◆ベルト切れ (メーカーのパーツ入手は不可能)

プーリーのベルト外れは、モーター軸からプーリーの位置がずれている可能性が高い。
まず、前面カバーを外しただけでは修理は難しい。
バックカバーも外し、本体上部の隙間からベルトにアクセスし、
キャプスタン・プーリーにセットし直すのだが、非常に厄介。
ベルトを切らない様、丁寧に根気でうまくセットする。

それが済んだ後、キャプスタン・モーター軸とプーリーのずれを、 無理なくベルトが駆動できる位置まで補正し直す。
プーリーは差し込んであるだけなので、モーター軸とプーリー表面が、 同じ位置になる程度に位置調整するのが望ましいかと思う。
恐らく経歴変化で手前側にシフトしてる場合が多そうだ。
ピンチローラーが移動しない
以下のケースが考えられる。

◆ピンチローラー・プーリーがズレている。
◆ピンチローラー・モーター及び、電子部品のトラブル。

プーリーの位置がずれている場合、
プーリーはモーター軸に差し込んであるだけなので、
ローデイング・プリーとキチンと噛み合う位置に調整する。
経歴変化で緩くなり、シフトしてる場合もありそうだ。
メーカーよりパーツ入手は不可能。

尚、ここのモーター関連は過去のモデルから推測するに、
リール・ブレーキ関連も携わってる模様。
早送り・巻き戻しが出来ない
以下のケースが考えられる。

◆リール・プーリーからベルトが外れている。
◆リール・モーター及び、電子部品のトラブル。
◆ベルト切れ

プーリーのベルト外れは、モーター軸からプーリーの位置がずれている可能性が高い。
プーリーはモーター軸に差し込んであるだけなので、
一度、モーター軸から引き抜き、ベルトをセットした上で、
再度モーター軸にセット。
プーリーを外さず無理にベルトをセットしようとして
ベルトを切らない様に。

モーター軸とプーリーの位置関係は、
モーター軸とプーリー表面が、同じ位置になる程度が望ましい。
経歴変化で緩くなり、手前側にシフトしてる場合が多そうだ。

プーリー・\300 ベルト・\500 でメーカーより入手可能。
(2010/8現在 在庫品薄)

その他のケースとして、テープの再生が速くなったり遅くなったりの不安定動作や、
早送り・巻き戻し時に起こるテープたるみ症状がある場合は、電子パーツ・トラブルが原因と思われる。
こういった症状の場合、最悪、録音テープダメージ(伸びや切れるなど)となるので、
素直にメーカーに修理依頼された方が懸命と思われる。