まず…「FOSTEX 1/4インチ 8トラック」、この機種は「コンシューマー・モデル」という位置づけを忘れてはなりません。
よって、業務用機と同レベルには、個々のパーツ代や調整時間も、かけて作られてはおりません。
過去に数台、調整してきた限りでは… 固体の多少の精度のバラツキも多い気がします。
本題に入りますが、リール台の高さの調整度においても、多少のバラツキが有ります。
あるデッキでは、テープのエッジをこする事が無いのに、あるデッキでは異様にこする…。
このデッキは、結構、テープエッジのギリギリまで録音トラックを利用している為、
テープエッジを擦られるのは辛いものがあります。
対処方法として通常は、リール台にスペーサー(紙など)を敷いて、リール自体を浮かせるのが一般的です。
他の老舗メーカーのモデルによっては、リール台の表面にネジが有り、それで高さを調整できるデッキも存在します。
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左は「FOSTEX A-8 LR」から実際に取り外したリール台ですが、
これの何処を見ても、高さを調整できる箇所は…
残念ながら有りません。
後継機種の「MODEL-80」も同じ作りだったと思います。
更に次機種の「R8」に関しては、
あまりにもコストダウン化が顕著な機種なので、
ここまでの修理&調整をした事もないので、不明です…。
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