ダンジョン探索を行う ◇

目次:
『ダンジョン』とは? / パーティ位置と探索 / 配置の詳細 / エンカウンターの発生 / マーカーの活用
ここで説明されるものは、ダンジョンを上手に攻略する方法ではなく、オンライン DnD のゲームプレイングにおけるダンジョン探索シーンの進められ方です。

すなわち、ダンジョン内において、パーティがどこにいるかを明確にしたり、各メンバーがダンジョンのどこに位置しているのかを表すやり方についての説明になります。

『ダンジョン』とは? 用語の定義

ここでいう『ダンジョン』とは、地下迷宮だけにとどまるものではなく、PC たちが探索する場所すべてを指しています。
それについては、DnD のルールブックにあるとおりです。


パーティ位置と探索

パーティとしてダンジョンに潜入する時は、戦闘隊列を予め決めておきます()

しかし、この隊列はダンジョン探索シーンそのものではまだ使用されません。
隊列が重要になるのは、エンカウンター(モンスター, NPC, トラップなど)が発生したときだからです。
エンカウンターが発生するまでは、ダンジョン探索シーンにおいては CRPG 『ファイナルファンタジー I 』 でのフィールド画面のように、パーティを1つのかたまりとみなし、パーティ駒 (Party) で代表させて現在位置を示します。

パーティは一丸となって、パーティ駒の示す位置に、戦闘隊列の示す並び通りに存在しているものとみなされます。

このオンラインキャンペーンにおいては、通常のゲームにおけるマッピングの操作は必要ありません。
なぜなら、マッパーが方眼紙に、パーティによって明らかにされたエリアを書き込んでいると想定されているため、すでに探索を終え知れ渡った地域については、DM がその部分の地図を隠さないでいるからです。
しかし、マッパーが有効に働いていない(と DM が判断した)場合、DM は、パーティの現在位置とランタンやたいまつ、コンティニュアルライトの呪文によって照らし出された領域のみしか図示しません。
あるいは、その日のゲームにマッパーをたてなかったり、照明器具がパーティにない場合にも、地図は一部しか明らかにされません。

※この処理を重いとか面倒だと感じる人もいるかもしれません。しかし、探索部分をなぁなぁにしたくはない、というのが私の意見です。探索がなぁなぁになると、恐らくは参加者の要求するものは、怪物との戦闘とアイテム探しのみです。それならば RPG ではなく、CRPG で経験値稼ぎをするほうがよいと思われます(死んでもリセットできるから)。また、スクロールオブマッピングやホールディングバッグ、コンティニュアルライト、ロケートオブジェクト、ディテクトマジック、ディテクトイービル、E.S.P、トゥルーサイトなど、探索を有利にするマジックアイテムや呪文の有用さが引き立つのではないでしょうか。多分。

※ちなみに各 PC は、1ターンに一回、ターンあたりの移動 の代わりに 探索行動 をとることができます。


配置の詳細

ダンジョンの各部屋や地域のどこに何があって何が見えたのかという、空間的および視覚的情報については、チャット画面に DM がその旨出力し、また、ダンジョンマップ上には、パーティに見える(または目立つ)物体があらかじめ描かれています()。

例:
オークの巣窟を探検しているパーティがオーク兵の兵舎と思しき領域に踏み込んだのなら、寝ているオーク(もしいれば)や彼らの粗末で汚いベッドや腐った食べかけの食料、さびた剣や皮ひもの緩んだ粗悪なヨロイなどの存在が、チャット画面に DM から発言され、それらはマップに描かれています。

各プレイヤーは、マップ上の特徴やチャット画面での DM の説明から得られる情報をもとに、PC にそのエリアを探索させることができます。

当然ながら、何者かによって隠されている何か(シークレットドアやトラップ、ハイドインシャドーに成功しているシーフなど)は、探索を行いそしてその存在が明らかにされない限り、DM からの案内はありません。
また、探索によって隠されている何かが明らかにされたとき、マップを更新したり、DM からの追加の情報が与えられ、各参加者はそれをもとに、再び探索を実行することができます。


エンカウンターの発生

パーティ駒が有効なのは、エンカウンターが発生するまでです()。
エンカウンターが発生した場合は、パーティ駒の位置を最前列とし、メンバーを戦闘隊列の通りに配置し直します()。
ダンジョンマップはそのまま戦闘ボードとして使えるので、特に何かの操作を行う必要はありません。
単にボードへのリンクをたどるだけです。

このとき、DM はシナリオに沿ってクリーチャーやトラップによる爆風などを用意し、その間プレイヤーは各自の配置を行います。
ボード操作はマッパーが行い、その後、DM は用意した駒をボードに置きます。

また、エンカウンターが発生すると時間の単位がターンからラウンドに変更され、より詳細な探索を行うことができるようになります。

そのエンカウンターが終了したら、ラウンドからターンに戻り、マッパーは現在ラウンドを 0 に直し、現在ターンに 1 を加えます。


マーカーの活用

このキャンペーンで使われるオンラインフロアプランによるダンジョンマップには、マーカーを置くことができます。

どこに何というマーカーを置くのかは参加者全員で決めればよいことですが、誰がマーカーを置く操作を行うかといえば、それがマッパーの役目となります。

またマッパーは、必要と思うならいつでも、マーカーを置いたり取り除いたり、マーカーに関するメモを残すことができます。

例1: 怪しげな祭壇の前にエルフの死体があったので、その位置にマーカーを置いた。
例2: スケルトンの群れと遭遇した部屋にマーカーを置いた。
例3: 特に詳細な探索を行わず素通りした部屋に、『素通りした』とマーカーを置いた。
例4: その部屋を探索中のベースキャンプにすることにしたので『camp』と書いてマーカーを置いた。
例5: トラップがあったので『解除した』と書いてマーカーを置いた。



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