加藤土師萌略歴

１９００　　　　　愛知県瀬戸市に生まれる。本名一
１９１４　14歳　画家をこころざし、愛知県立陶器学校（後、愛知県立窯業学校）
　　　　　　　　　図案科の日野厚に図案を学ぶ。
１９１６　16歳　第4回農展図案部に初入選。
１９２０　20歳　愛知県立窯業学校の助手となり、成型などの研究に取り組む。
１９２４　24歳　第11回農展工芸品部に初入選。
　　　　　　　　　この年より、「土師萌」の号を用いる。
１９２６　26歳　岐阜県多治見市に移住。岐阜県陶磁器試験場に勤務。
１９２７　27歳　工芸部が創設された第8回帝展に出品、入選。
１９３０　30歳　試験場の加藤土師萌のもとに荒川豊蔵来訪、大萓で発見した
　　　　　　　　　黄瀬戸・志野・織部などの陶片を持ち込む。
１９３１　31歳　美濃古窯跡の発掘調査を行う。
１９３５　35歳　岐阜県より派遣され、中国・朝鮮の窯業を視察。
１９３７　37歳　パリ万国博覧会にてグランプリ受賞。
１９４０　40歳　横浜の日吉に移住。
　　　　　　　　　大倉和親（大倉陶園社長）の支援を受け窯を築く。
１９４７　47歳　唐津に古窯跡の調査に行く。
１９５０　50歳　「日本陶磁協会」理事に就任。
１９５２　52歳　第1回神奈川文化賞受賞。黄地紅彩の上絵付の技法が
　　　　　　　　　無形文化財に選定される。
１９５３　53歳　第6回中日文化賞受賞。
１９５４　54歳　「桃李会」結成。第1回日本伝統工芸展に出品。
１９５５　55歳　「日本工芸会」設立に参加、常任理事に就任。
　　　　　　　　　東京芸術大学教授に就任。
　　　　　　　　　萌葱金襴手の再現に成功。
１９５７　57歳　黄地紅彩の上絵付が無形文化財の記録保存に認定。
１９５８　58歳　ブリュッセル万国博覧会にてグランプリ受賞。
１９６１　61歳　重要無形文化財保持者認定。「柏会」結成。
１９６２　62歳　釉裏金彩の技法を磁器に応用することに成功。
１９６６　66歳　「日本工芸会」理事長に就任。「陶裳会」結成。
１９６７　67歳　東京芸術大学名誉教授になる。紫綬褒章受章。
１９６８　68歳　死去。勲三等瑞宝章受章。