金重陶陽
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備前田土を活かした、陶陽ならではの味わい深い焼き上がりと造形は、工芸の原点
として実用の美を追求した作品である。桃山期に茶懐石の器として、利休を筆頭に
した当時の茶人達の眼で取り上げられた懐石料理の器は、茶盌・水指・茶入等と同
等に、一つの茶道具として鑑賞に耐える器である。
その基盤をしっかりと捉えて生まれてきた片口向付の逸品。
巾15．9×18．8ｃｍ 高6．5ｃｍ
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備 前 片 口 向 付