春になり、アゲハチョウのとぶ姿を見かけるようになると、庭の食樹に卵が産みつけ られていないかどうか気になります。まめにチェックしている時には見つからず、 日をおいて何気なく眺めていて発見ということが多いかもしれません。
何種類かの食樹が同じ場所にあった場合、それらに均等に卵が産みつけられるわけでは ありません。母蝶はサンショウよりもキンカン、ユズ、ミカンを好むようです。
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<1>サンショウの葉には全く卵が見つかりません。
<2>昨年の秋に幼虫に丸裸にされ、枯れてしまうかと思ったユズです。 春から一気に若葉が出てきましたが、まだたよりない樹です。しかしこちらの方に 卵と幼虫が付いているのです。
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<3>卵です(ピンクの矢頭)。
<4>大きくなった1齢幼虫です。
<5>2齢幼虫が2匹います。上のものは脱皮したばかりで、そばに脱皮殻 が見えます(ピンクの矢頭)。葉を食べた跡がよくわかります。小さな幼虫は若葉が 食べやすいですから、母蝶は若葉に卵を産みます。この一見貧弱ながらも若葉だらけの ユズの樹が、絶好のターゲットになっているのでしょう。