見なれた前蛹の姿です。
しかし食樹の苗木で飼育していれば、そのままその樹の枝で蛹になってくれるとは限り
ません。 近くの壁、天井、ひさしの下、塀などのことが多いかもしれません。
蛹になる前の5齢幼虫は激しく動き回る習性があり、そのうち住みなれたはずの苗木
から降りて、 別の場所に移動してしまうのです。
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(1)そこでこの時期になる少し前に、別の苗木に5齢幼虫を移し替えます。 (もちろんそのままの苗木でもいいですが。)
(2)苗木に網袋をすっぽりかけ、口元をしっかりと縛ります。こうすれば さすがの5齢幼虫も脱走できません。袋は日用雑貨店で売ってある合成樹脂の網袋で 充分です。外から中の様子が透けて見えますし、換気も良好です。
しかたなく苗木の枝で前蛹になろうとしています。
ここまでくればもう脱走の心配はありません。しばらくすると、上の写真のように
前蛹の完成となります。