手前に5齢幼虫、その後ろに前蛹がいます。なんとものどかな光景です。
この5齢幼虫もそのうち、ここらあたりで蛹になるんだろうなと思われるかも
知れませんが、そうでもないんです。
脱走します。つまり木からいなくなるのです。
実際に飼育されている方はよくご存じでしょうが、かなりの数が行方不明になります。
(もちろん飼育ケースで 育てていれば、そのようなことはありません。)
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<1>前蛹になる前の5齢幼虫は、とてもせわしなく動き回ります。
駆けめぐるといってよいスピードです。蛹になる場所を求めてのこととはいえ、
かなり衝動的本能的な行動です。
そのうち納得してか、疲れはて妥協したのかわかりませんが、じっくり腰をすえ
前蛹になります。
写真は太い枝を下降する5齢幼虫です。こんな所に葉はありませんから、餌をさがしに
来たのではありません。大抵はまた上にあがって行きますが…。
<2>これは脱走の気配ありです。
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こうして脱走した5齢幼虫はとんでもない所で蛹になります。
<3>玄関戸に。
<4>玄関の天井に。
<5>玄関においてあったダンボール箱に。