蛹の色は大きくわけて、緑色と茶褐色の2種類あります。蛹をとりまく環境(周囲の色、 気温、日照時間など)に影響されます。
<1>緑色蛹です。春〜夏の蛹はほとんど緑色です。この頃は葉が繁り緑が多い ので、この中に潜む蛹にとっては緑色になったほうが外敵から身を守るのに有利です。 つまり保護色になっているのです。
<2>褐色蛹です。夏の蛹なのに褐色のことがあります。この写真の蛹の場合は 樹の根元近くで蛹になったため、土や鉢の色に影響されたのでしょう。これも保護色です。
秋が深まれば周りに緑が乏しく、蛹の色も茶褐色、黒褐色のものが多くなります。
褐色蛹といっても多少の色模様のバリエーションがあります。
左の写真の越冬蛹は、見るからに枯れ枝と一体化し皮も厚そうで、まさに冬の蛹という
感じがします。