限定サイトで描いたラフのイメチェンつららさんに色つけました。
限定サイトの方はもう少し脱げます。
ツインテールでマフラーがないと新キャラみたいだ。
性格はツンデレだと思う。
「リクオさま、聞いてますかっ!」
ドンッ!!
机を叩く音が響いた。
「えっあ、うん・・・聞いてるけど。」
つららは明らかに上の空のリクオにムカムカしていた。
学校から帰ってきてからずっとこんな調子だった。
なにかあったのだろうかと考えてみても思い当たらない。
しかたないのでストレートに聞いてみることにした。
「学校でなにかあったんですか?」
「えっ。」
そのぎくりとした様子になにかあったと確信する。
すぐに問いただそうと思っていると以外にもリクオの方から話し始めた。
「今日、学校で見たことない女の子とぶつかってさ・・・」
「えっ。」
今度はつららがぎくりとする番だった。
「どこのクラスの子かなって気になっちゃって」
その子につららは心当たりがあった。
今日、ひどい寝ぐせのために髪を結っていて
マフラーも忘れてしまい、あげくに・・・
リクオにぶつかっても気づかれなかったのだ・・・。
「そんなに気になるんですか?」
それ私です!と言いたい衝動を押さえて質問する。
「うん。」
「ちょっと待っててください。」
しばらくして、戻ってきたつららはいつもの制服で別段変わった所はなかった。
髪型以外は・・・
長い髪を二つに結んだいわゆるツインテール。
「こんな感じの子じゃなかったですか?」
少し顔を赤らめながらくるりと回って見せる。
期待を込めて見つめるつららに意外な答えが返ってきた。
「そうだったかな」
「絶対そうです。」
ダダッ子のように断言する。
「上着脱いでたような気がする。」
「え〜」
そんなわけないとは思いつつも早く気づいて欲しいという気持ちから
上着を脱いでしまう。
「シャツのボタン外してたような」
「ええ〜」
言われるままにボタンを外して胸元が露になる。
「スカートはいてなかったような」
「えええ〜」
言われるままにスカートを・・・
「そんなわけないでしょっ!!」
もう少しでスカートも脱いでしまうところだった。
途中からからかわれていたらしい。
「リクオ様〜(怒り)」
「ご、ごめん・・・でもなにか違和感あるんだよね。」
憤怒の形相のつららに怯えながら、
その姿を改めて見て気づいた。
「あっ、そうだ、マフラーだ。」
「マフラー・・・」
そういえば、マフラーを巻いたままだった。
このマフラーを巻いてないことなんてほとんどないので
それがないだけでこんなにも印象が違うのかと
1人納得するつららに対してリクオが一言・・・
「つららだったんだ・・・ちょっとがっかり」
「がっかりってどういうことですか?」
聞き捨てならないセリフにつららの眼がとたん険しくなる。
「いや、春だから新しい出会いがあればいいなあって」
「出会いってなんですか、リクオ様!!」
「ひいぃ!つめたっ!!」
春なのに冬に逆戻りするリクオだった。
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