びしゃっ!


「つめたっ!!?」

「なんで水かけるんですか?」

「火照った体を水で冷やそうかと・・・」

「火照ってるんじゃなくて、熱中症です!」

「同じじゃないの?」

む、そう言われるとどう説明していいのかよくわからなかった。

とりあえず話題を変えてみる。

「それに水かけて冷やすって前にもやったじゃないですか」

「過去改変前の記憶ですね。わかります。あれだ!え〜と・・・」

「デブってやつだね」

「それを言うならデジャビュでしょっ!!あとなんでこっち見ながら言った!??」

「やべえ!こうなったら過去の自分につららさんの体型には触れるなとメールを・・・」

「体型ってなんなんですかぁーっ!!」

バキャッ!!

「ばきゃっ??って、携帯がぁーっ」


熱中症だったのかどうかわからないがすっかり良くなったつららさんでした。



数日後、つららの携帯に

新しい携帯を買ったリクオからメールが届いた。

同じ家の中にいるんだからわざわざメールしなくてもと思いつつ目を通すと


『携帯の待ち受けにするからTメール送って』


と書いてある。

Tメール?


一瞬、何のことかわからずに考えていたが

すぐに思い当たった。

そうか!Tはつららの頭文字

私の写真を待ち受けにするってことなんですね。

何も疑いもせずに好意的に解釈する。

表情や角度を変えたり何度も撮り直して、自分で1番という笑顔を添付して送った。

わくわくしながら待っているとすぐにメールが返ってきた。

期待してメールを開くと

そこには

『そうじゃなくて、Tメール送って!』

と書かれてあった。



肩すかしをくったような気持ちで

それに対して

『Tメールって、なんなんですか?』と送ってみる

すると衝撃の回答が帰ってきた。


『パンティーのTにきまってるじゃん!早く送って(^o^) 』


携帯を持つ手をワナワナと震わせながらつららは最後のメールを送った。


『地獄に送ってやる』



そのとってもこわいメールを受け取ったリクオは首をかしげながら

なにがいけなかったんだろう?

顔文字がむかついたのか??

などと今更ながら無意味なことを考えていた。

そしてー

とりあえず逃げよう遠くへ


ガラッ


と自分が明ける前に


白い手が戸を開けていた。


同じ家の中だった 。オワタ\(^o^)/ギャー


つらら(及川氷麗)





もどる