「一生のお願いがあるんだけど・・・!」
リクオは真剣な面持ちで切り出した。
「いっしょにお風呂に入ってほしいんだっ!!」
「へっ?」
理解できずに固まるつらら。
次の瞬間、顔を真っ赤にして抗議する。
「なんでリクオさまといっしょにお風呂入らなくちゃいけないんですか!?」
「ダメ?」
「ダメです!」
そもそもこんな事に一生のお願いを使うなんて
・・・でも、一生のお願いを使うくらいわたしとお風呂に入りたいってことなんですよね。
むむむ〜と何かを悩むつららをよそにリクオは携帯を操作し始める。
「あのですね・・・タオル巻いてなら入ってあげても・・・・・」
つららが精一杯の勇気を振り絞って答えようとしていると
携帯で話すリクオの声が耳に届いた。
「もしもし、カナちゃん・・・一生のお願いなんだけどいっしょにお風呂に入ってくれる?」
ピキッ!
「あれっ?急に電波が?」
冷気で携帯が壊れた事に気づかないリクオの後から
ゆらりとつららが現れる。
「リクオさま・・・どこに電話かけてなにをしようとしてらっしゃるんでしょうか?」
「カナちゃんに家に来てもらって、いっしょにお風呂に・・・・・」
わなわなと体を震わすつららに気づき言葉を切ったというより
つららから発せられる怒気に切らされた。
「(ぷるぷる)せ、せっかく入ってあげてもいいと思ってたのに・・・」
「そ、そうだ、三人でいっしょに入ればいいんだよ。」
「リ・ク・オさま〜」
怒りの形相を浮かべたつららはリクオを強引にある場所に連れて行く。
「ここにでも入ってなさい!!!」
バッシャーン!!
水しぶきを上げて放り込まれたそこは・・・
「つ、冷たっなにここっ!??」
「ここはわたしが使っている水風呂です。」
「ええーーっ?!!」
芸人さんが冬に罰ゲームで入るような風呂に放り込まれて大ピンチのリクオ。
はたして冷水地獄から脱出することができるのか?
つづく・・・・・
家長カナの誕生日は?
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