着替えるのに別室に移動したマジシャンズ・ヴァルキリアだったが

すぐに大きな足音を立てて戻ってきた。


「ちょっとなんでこんな透けてるんですか!?」


着る前までわからなかったが光に照らすと

向こうの景色が見えるくらいに薄い。

それに加えて、ぴったりと張り付いて体のラインを浮き立たせていた。

特に胸の部分は透明なビニールでできているような

危うい作りでこうしてる今も手で隠さないといろいろとまずい物が見えそうだった。


「ぎりぎりまで薄い布地で軽量化してあるんだよ。これでスピードがあがったはず。」


「上がるかぁーっ!!」

バカマスターのバカ理論についに堪忍袋の緒が切れる。


「その前に恥ずかしくて身動き取れないじゃないですかっ!!」


「え〜、一生懸命作ったのに・・・、特に胸のところはビニールでできてて・・・。」


「やっぱりビニールかっ!!」


バキィッ!!


「身動き取れなかったはずじゃ・・・がくっ」



マジシャンズ・ヴァルキリア




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