今日はホワイトデー
マジシャンズ・ヴァルキリアは不満そうにある一点を見つめていた。
マスターがカードエクスクルーダーやファイヤーソーサラーにお菓子をあげている。
それはいい。
自分もさっき貰ったし。
だが。
お菓子をあげながら、頭をなでている。
これが腑に落ちない。
なにか特別扱いを受けているような羨ましい気持ちになってくる。
わたしなんか
パンツ見られたりパンツ見られたりパンツ見られたり。
とセクハラ行為しかされた記憶がない。
「ずるいですよ!」
思わず抗議の声を発するヴァルキリア。
「えっ、なにが?」
意味もわからずきょとんとするマスター。
「え〜っと・・・」
なにがと言われると言葉に詰まる。
でも思い切って言ってみる。
「その・・・わたしもなでなでしてほしいというか・・・」
「なんだそんなことか」
「じゃあ、後ろ向いて屈んでくれる。」
「は、はい」
期待に目を瞑って待つヴァルキリア。
そして、マスターの手がある部分に触れる。
なでなで・・・
ナデナデ・・・
NADE・・・
「あの・・・、マスターどこなでてるんですか?」
なでてはいるが頭の上ではない
「どこって、おしりだけど」
「なんでおしりなんですか!!」
「えっ、だって、頭をなでるのは小さい子までで」
「マジシャンズ・ヴァルキリアは大きいからおしりの方かと思って・・・」
「そんなわけないでしょうが!!」
ボカッ!!
しかし
なでられたおしりを押さえながら
これもある意味特別扱いなのかなと考えてしまうマジシャンズ・ヴァルキリアさんでした。
ホワイトデー用に描いたマジシャンズ・ヴァルキリアさん。
「ホワイトデーなのに白じゃなくて、縞々だけど・・・」
「なにが白じゃなくて、縞々なんですか?」
「なにって、そりゃパン・・・」
「パンなんですか?」
「パンチかな?」
「そうですか。パンチが欲しいんですか。」
「いや、欲しくないよ、欲しくないですって、ぎゃああああ」
ホワイトじゃないものが出そうでした。
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