マジシャンズ・ヴァルキリアは悩んでいた。

思い切って、マスターに相談してみる。

マジシャンズ・ヴァルキリア「ねえマスター、私もフィギュアになれるかな?」


マスター「無理」


マジシャンズ・ヴァルキリア「にょろーん」

マジシャンズ・ヴァルキリア



























「スモッチ大好きーって、いきなりなんですかこれは!?」


「あれ?フィギュアになりたくて悩んでいたんじゃなかったの?」


「別にフィギュアになんかなれなくてもいいです。」

「私が言いたいのはフィギュアに現をぬかしてないで真面目にデュエルしてくださいってことです。」

そう言うと腰に手を当てながら説教を始めた。

さながら校則違反の生徒を注意する委員長のようだ。

そんな様子とは逆にマスターの思考は逆方向(ダメな方向)に回転し始めた。


その呆けたようなマスターの様子に叱責を飛ばそうとした瞬間



「マジシャンズ・ヴァルキリアのフィギュア欲しいな。」



マスターが一言呟いた。


いつもなら話を聞いてなかったことを咎めるのだが・・・・・


なぜか躊躇してしまう。


なんでこんなに動揺してるんだろう


ただ、自分のフィギュアが欲しいと言われただけなのに


でもなにか違う感じに聞こえた。

そうまるで自分のことをマスターが求めて・・・・・

はっと我に返り、赤面する。

自分は何を考えているんだろう。

これではまるで妄想してるマスターと変わらないではないか。

頭を振って、冷静さを取り戻そうとする。

そして、内心の動揺を悟られないようにあえて話を合わせる。

「や、やっぱり知名度ではブラック・マジシャン・ガールに敵わないし無理なんじゃないでしょうか。」

的を得た分析と言えた。

ーが、マスターはたいして気にした風もなく答える。


「マジシャンズ・ヴァルキリアもかわいさでは負けてないと思うよ。」


「えっ。」

冷静に考えるとこの答えはおかしいのだがマジシャンズ・ヴァルキリアは気づいていない。

それどころかフィギュアの話自体忘れつつあった。

ただ、マスターにかわいいと言われたことだけが頭の中を駆け巡っている。


「それに人気もあると思うし。」

「そ、そうでしょうか。」


思わず照れ笑いを浮かべてしまう。

ついさっきまで説教していたはずなのだが。


「だからいつフィギュアになってもいいようにポーズの練習しよう!」



真面目な光属性?を主張するマジシャンズ・ヴァルキリアは

いつもなら絶対にこういう話には乗らないのだが

この時は少しくらいなら付き合ってもいいかなと思ってしまっていた。






「もっと状態を反らして。」

「こ、こうですか。」

言われたままに状態を反らせる。

「もっと。」

「え〜っ。」

さすがにこれ以上は後ろに倒れてしまいそうだ。

それでもバランスを取ろうと懸命に努力していると


「もう少しで見えそう。」



マスターが一言呟いた。


もちろんその呟きを聞き逃さなかった。

(見えそうって何のことだろう?)

状態を反らしているためこちらからはマスターが見えず

それゆえマスターがなにを見ようとしているのかわからない。

なにかいやな予感がしてきたので恐る恐る聞いてみることにした。


「なにが見えそうなんでしょうか?」


「なにってパンツだよ。」


「パンツ!???。」


「あっ、しまった。」


思わず言ってしまった。


案の定、上を見上げると

腰に手を当ててまさに仁王立ちになった

憮然とした表情のマジシャンズ・ヴァルキリアが・・・・・


「マスター」

その静かな物言いにこれから起こるであろう危機を感じたマスターは慌てて弁解を試みる。

「いや、フィギュアを下から眺めるいつものクセがね。」

「だれがフィギュアですか!」

弁解すればするほどマジシャンズ・ヴァルキリアの怒りの炎が激しく燃え上がる。

まずい!このままだとお仕置きされる何かうまい言い訳はないかと思考を巡らせて

これだ!と思う会心?の言い訳を思いついた。


「フィギュア買ったら、パンツちゃんとはいてるか確認するよね。だから同じように確認を・・・・・」


「・・・・・」


これで怒りもおさまったはずとマジシャンズ・ヴァルキリアの表情を見上げようとすると

ゲシッ!!

と踏んづけられた。

「なにがまずかったの?はっ、まさか本当にノーパン!???」

「はいてないわけないでしょう!!!」

ドゲシッ!!!

「そんなに強く踏んだら、にょろーんって伸びちゃう〜っ!」


(まったくいつになったら真面目になってくれるんでしょうか)

マジシャンズ・ヴァルキリアの悩める日々は続くのでした。

マジシャンズ・ヴァルキリア






































マジシャンズ・ヴァルキリア


ってことで今回のマジシャンズ・ヴァルキリアは限定サイトで描いたラフに色をつけたものです。


ブラック・マジシャン・ガールに比べると露出は控えめですが


なにげにスリットが凄くてパンツはいてないようにも見えます。


そんなマスターに


「ほらちゃんとパンツはいてるでしょう」


って見せてくれるというイメージで描いた絵です。
(マジシャンズ・ヴァルキリア「そんな事しません!!!」)


にょろーんとしたものはマジシャンズ・ヴァルキリアの髪が鶴屋さん並に凄いので描いてみました。


にょろーんとした動きで敵の攻撃があたらないトゥーン・マジシャンズ・ヴァルキリアさんです。





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