季節は春。
春といえば・・・
「春一番だよ!」
眼を輝かせながらマスターは言い放った。
「なんですか!?急に。」
その眼を輝かきを受けながらブラック・マジシャン・ガールは
また変なこと考えてるなと思った。
「だから春一番なんだよ。」
「春一番はわかりましたけど、なんで私に言うんですか?!」
「だって、春一番で風が吹くから・・・」
「吹くからなんですか?」
「その・・・ブラック・マジシャン・ガールのスカートがめくれればいいなあと思って。」
「いいなあじゃないですよ!」
やっぱり変なことを考えていた。
「ダメ?」
「ダメに決まってるでしょ!」
「はぁ〜っ」
マスターは大きく溜息をつくとぶつぶつとなにか言い始める。
「春が来ない→元気が出ない→デュエルに勝てない→闇のゲームで負ける→死・・・」
「なんでそうなるんですか!」
溜息をつきたいのはこっちですと
責任転嫁し始めたマスターにあきれながら
ブラック・マジシャン・ガールはふと何かを思いついた。
「ブルマなら・・・」
「えっ?」
「ブルマなら見せてもいいですけど・・・」
顔を真っ赤にしながら精一杯の譲歩案を出す。
「本当!?」
「今回だけですよ。」
「うん。」
マスターは嬉しそうに頷いた。
「それでブルマはいてきますからちょっと待っててください。」
「大丈夫ここにあるから。」
「へっ?」
こういうこともあろうかと常に持ち歩いてるんだ!」
少しも偉くない事を偉そうに言った。
「なんで持ち歩いてるんですか!」
と言いつつも渋々受け取る。
「まったく・・・?」
中を確認するブラック・マジシャン・ガールの手が止まった。
「あの・・・マスター?このブルマ白いんですけど・・・」
「うん、白いブルマーだからね!」
これなら下着の方がマシかもしれない・・・
「じゃあ、早速ここで穿いて見せてください!」
もちろん答えは・・・
「こんな白いブルマー穿くわけないでしょ!ばかぁーっ!!」
白いブルマはマスターといっしょに焼却処分されたのだった。
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