今回はブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンみたいなバイクに乗ったブラック・マジシャン・ガールです。
フェイト/ゼロのバイクを駆るセイバーさんが凄くかっこよかったので
ブラック・マジシャン・ガールもバイクに乗ったらかっこいいかもとかでこうなりました。
「できた!」
ここ数日マスターはデュエルもしないでなにか作っていた。
それが完成したらしい。
ブラック・マジシャン・ガールは不思議そうな表情でそれを覗き込んだ。
「なんですか、この魚の骨みたいなのは?」
「魚の骨じゃないよ!ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンをモデルにしたバイクだよ!」
はあと返事をしながら
言われないとわからなと思ったがかわいそうなので言葉には出さなかった。
とりあえず触ってみようとすると
「あんまり強く触らないで、ダンボールでできてるんだから」
「ダンボール!?」
「そうダンボールに銀紙を貼って作ったんだ」
「銀紙!??」
どうやら思っていた以上に完成度は低いようだ。
そんな呆れた様子も気にせず(気づかず)嬉々としてブラック・マジシャン・ガールに声をかける。
「じゃあ、さっそくレースクイーンになって!」
「はい?」
一体、この話の流れからどこからレースクイーンが出てくるのだろうと思考するが答えは出てこなかった。
「だからこのバイクができたらレースクイーンみたいに乗ってくれる約束だったよね。」
「そんな約束してませんよ。」
「でもこの前、ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンってどうかな?って聞いたら、いいんじゃないですかって言ってたじゃん。」
「言いましたけど、デッキに入れたらって意味ですよ。それとレースクイーンみたいに乗るって全然違うじゃないですか」
きょとんとしているブラック・マジシャン・ガールに説明する。
「ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンみたいなバイクにレースクイーンみたいに乗るってどうかな?の略だったんだけど」
「略しすぎでしょっ!」
「え〜じゃあレースクイーンはダメなの?」
「ダメですっ!」
ええ〜っと一気にテンションが低くなるマスターだったが
すぐに何か気づいたらしくぶつぶつ小さな声で言いはじめる。
「でもブラック・マジシャン・ガールの体重だと壊れちゃうかもしれないし他の娘に頼んだ方がいいかも」
この失礼なセリフはもちろんブラック・マジシャン・ガールの耳に届いていた。
当然その聞き捨てならない言葉にむっとなる。
「壊れません!なんで私の体重が重いってことになってるんですか?」
「聞いてたの?だって、胸が大きいから体重もありそうだなって・・・」
「胸がそんなに重いわけないでしょっ!」
こうなっては女の子の名誉?を守るためにもこのへんてこなバイクに乗らなければならない
「じゃあ一回乗るだけですからね!私が乗っても壊れないところ見ててくださいね。」
趣旨は違うが希望通りの展開に喜ぶマスターは衣装が入った包みを手渡した。
「じゃあ、このレースクイーンの衣装に着替えてください。」
着替えるのに別室に移動したブラック・マジシャン・ガールだったが
すぐに大きな足音を立てて戻ってきた。
「ちょっとなんでこんな透け透けなんですか!?」
「だって、レースクイーンの衣装って透け透けだから・・・」
「あれは下に水着みたいの着てるんですよ。」
「ごめん。水着はないんだ。代わりにこれならあるけど。」
「なんですかこれ!?」
水着の代わりと渡されたものは・・・
青い縞々のパンツとブラだった。
わなわなと震えるブラック・マジシャン・ガールに駄目押しの一声が投げかけられる。
「ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンだからブルー・ストライプ・ホワイト・・・」
「滅びのバースト・ストリーム!!」
とっても熱い火の玉が飛んできました。
「ぎゃあああーっ!!」
ついでにダンボールで作ったバイクも灰になりました。
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