《補足・幕末の大砲に関して》

・カモちゃん砲:
ゲーム中では88ミリカモちゃん砲として登場し、イラストはWWU当時のドイツ陸軍が使用した有名な88ミリ対戦車砲をモチーフにしているみたいなのですが、大和屋焼き打ち事件の時、ゲーム中でもカモちゃん砲を何発も撃ってようやく大和屋の蔵を破壊してますから、威力的にはドイツ陸軍の88ミリ砲ではなく、『燃えよ剣』で芹沢鴨が使ったポンペン砲だろうと思われます。(自動装填・自動照準・自走式ってのは不条理ですね)
 そういうわけで、私は88ミリカモちゃん砲を、ポンペン砲を改造して自動装填・自動照準・自走式にした大砲だと設定しました。凄いけど威力は低いし射程も短いのです。

・88ミリ対戦車砲:
 クルップ社製造の口径88ミリの大砲で、最大射程15000m、遠距離から敵戦車を破壊できる優れもの。大和屋の蔵ぐらいなら一撃でクリアー! でしょう。いや、貫通するかな?

・ポンペン砲:
 新選組発足時に会津藩から貸与された旧式の大砲で、大和屋焼き打ちの時に芹沢鴨が使用した。この大和屋焼き打ち時にポンペン砲を使用したという記述は司馬遼太郎の『燃えよ剣(上巻)』で見ることができます。子母澤寛は『新選組始末記』の中で『大砲を引き出して行って』としか書いてないので、『ポンペン砲を使用した』というのは司馬遼太郎の創作の可能性があります。というより大和屋事件で芹沢が大砲を使用したというのがそもそも子母澤寛の創作という説もあります。大河ドラマ『新選組!』では、大和屋焼き打ちで大砲を使わず、単に店を破壊して、蔵に火をつけてましたが、こっちが正しいのかも。
 ポンペン砲は青銅製の大砲で、前込め式の大砲です。丸い鉄の弾を打ち出すことができます。射程は100m程度で、威力は蔵を壊せなかった程度。

韮山にらやま砲:
 蛤御門の変の時に、土方が会津藩から借り受けた幕府軍制式採用の大砲(と『燃えよ剣』の上巻に書いてあります)。また同じく司馬遼太郎の『新選組始末記』の中の『四斤山砲』の中で、阿部十郎や大林兵庫が使ってる新選組の大砲がコレです。 幕府の伊豆韮山反射炉で製造された青銅製の大砲で前込め式。長榴弾(中に火薬の入っている炸裂弾)を使用することができるため、破壊力が大きい。最大射程700mぐらい。ただし、射程は火薬の量でコントロールし、仰角も仰角をつける装置がないため、仰角をつける為には地面を斜面にしなければならないため、照準が難しく(熟練を要する上に、なかなか当たらない)。しかも炸裂弾とは言っても、信管は時限信管なので、ちょうど着弾したときに爆発するように信管を調節せねばなりません。威力はあるものの、操作が大変面倒な大砲。

・あーむすとろんぐカモちゃん砲:
 カモちゃんさんが会津藩主 松平けーこちゃん様を通じて、佐賀藩主 鍋島直子様から借り受けた最新鋭の大砲。佐賀藩は実戦データが欲しかったらしく、普段から無意味に大砲を撃ちまくる芹沢に目をつけたらしい。案の定、芹沢は喜んでこの新型砲を撃ちまくり、島田が謝って回る羽目になった。佐賀藩は豊富な実戦データが取れて喜んだらしい。

・アームストロング砲:
 幕末に佐賀藩が完成させた後込め式、ライフル砲身を持つ6ポンド砲。砲身は鉄製。砲弾は着発信管つきの榴弾(命中時に爆発)。射程3000m。驚異的な長射程、命中精度、破壊力、速射性能を持つ幕末最強の大砲。3門が江戸で使用され、彰義隊を壊滅させました。
 ちなみに、司馬遼太郎の『アームストロング砲』に出てくるアームストロング砲は砲尾の描写が、大正時代に作られた軍艦用のアームストロング速射砲の物になっており描写が間違ってます。

ポンド山砲
 薩摩藩が薩英戦争に負けたあと導入した大砲で、ライフル砲身を持ち、命中精度が高い新型の鉄製大砲。でも前込め式。
 幕府軍(伝習隊とか幕府陸軍砲兵隊)もフランス皇帝ナポレオンV世から贈られた4ポンド山砲をコピーした4ポンド山砲を持ってましたが、あまり活躍しませんでした。
 射程は2600mぐらいで、当時としては驚異的でした。でもアームストロング砲の敵ではないですね。
 なぜ、4ポンド山砲やアームストロング砲が、それまでの大砲よりも桁外れに射程が長いのかと言うと、砲身が鉄製だからです。青銅砲よりも頑丈なので、より強力な火薬を用いる事ができるのと、ライフルなので砲弾が回転しながら飛ぶので射程が驚異的に伸びるのだそうです。


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