小樽観光.建物.坂と海の写真集  次のページへ   小樽観光写真画像集 ビデオより転写



小樽運河は埋立て方式だった

小樽と云えば先ず最初に想い浮かぶのは「小樽運河」ですが、この運河実は埋め立て方式である事は、意外と知られていない様です。今も運河沿いにある倉庫群の前面は当時海岸となっており、船からの荷降ろしは、岸壁に梯子を掛けて行われていました。この運河も誕生する迄は紆余曲折、賛否両論があり10年以上もの激しい論争の末の事だったとか。何処かで聞いた様な?確か埋め立ての時も!)兎も角着工してから完成迄に9年も年月を要し、完成したのは大正12年でした。規模は幅40メートル、水深2.4メートル、延長1.324メートルと堂々たるものでしたが、その内約半分が昭和58年に幅を縮小埋め立てられました。工法は埋め立て予定地に、地元石切山から切り出した石で外郭等を囲い、港内から掬い採った土砂を利用し運河の枠外だけを埋め立て港の整備もしたという、一挙両得の人海戦術だったようです。あの時代北の小都市での、広大な土地の埋め立て工事、膨大な経費」と労力、それでも採算が採れると踏んだ小樽の実力は矢張り凄いものだったのでしょう。