エビラ沢を見ながら風巻きの頭
登山実施  実施日(2002年7月11日)    実施者 中村政司
エビラ沢出合 9:20   夏の休日が水・木に変更になり、台風一過の朝、天気が戻り急いでザックに荷物を積め、
             慌ただしい出発。
             エビラの出合まで行く間に林道の土砂崩れが至る所にあり、道を狭くしている。またいたるところの
             崖からは水をはき出している。
             エビラの出合では工事のおじさんたちが仕事の準備中だ。この水の中を行くのかとあきれ顔。
             
まあ行ける所まで行ってみます。無理だったら戻ってきますよと返し、エビラの沢に入る。
             出合のF1,F2はひんやりするほど勢いよく濁った水を落としている。いつも以上に流れが速い。
堰堤上9:30 1人ではF1を登ることは難しい。水が多く、左壁にルートが
     あるようだが、見つからない。巻き道は左側に木道ができている。
     F2、その上の堰堤の下に出る踏み跡があるが下りても進む
     ルートが流れの中。
     少し登り、堰堤の上に出る。ここからは沢を進むがゴルジュの淵を
     進むがおへそまで水に浸かる有様。スティックを突きながら深みに
     注意しながら進むがスティックが流れにすごい抵抗がある。
     エビラ沢なんかじゃない。こりゃあエビラ川だ。
F39:50 沢を右側に注意して渡り、F3は右壁を登る。3m程度だがこれが
     また微妙なバランスを要求される。スタンスは外斜しており、
     トレッキングシューズだと不利だ。残置ハーケンにシュリンゲを掛け
     A0で急な流れの中にスタンスを探し、落ち口に上がる。
     たった3mの滝にこの有様。まだ水が多すぎる。
     この上は小さな滝の連続のように見えるが今日は川だ、何処にも
     遡行ルートがない。腰まで水に浸かり、右側をへつる。
上部の堰堤10:00頃 堰堤が見える様になってもこりゃだめだ。
     とても遡行できる状態ではない。今日は支尾根をつめれば
     どこかの林道に出るだろうと考え、流れの右側の急な崖を登り始める。
     木の根をつかみ、蒸し暑い中を登る。
作業道11:10 立派な水平な登山道に出る。地図からみると風巻きの頭への
     作業道に思われる。びしょ濡れの靴下をしぼり、一休み。この
     作業道は標識こそないが立派に整備されている。
鞍部12:00  風巻きの頭への登りはじめ。
     ここからは雨の後もあり踏み跡がはっきりしない。20分ほど
     滑る、滑る。頂上に向かって草木の中を行くと伐切された尾根に
     出る。10分ほどの急登で風巻の頭50mほど離れた尾根道に出る。 
風巻の頭12:30 頭の小屋のわずか上の尾根との出合には標識はない。
     わずかに境界の標識と細い木に黄色いビニールひもが
     しばってあるだけだ。
     誰も ここに登山道があるとは思わないだろう。
     例によって持ち上げた缶ビールで一杯。今日の仕事は終わった。
     後は神の川に下るだけだ。
12:50出発。
公園橋13:30 いつもの急な下り。神の川も川幅が広く、激流。その上濁った水だ。
     いつもならここで顔を洗う所だがあきらめ。
神の川ゲート前 13:50 支沢から水が林道に流れ落ちている。
     いつもならない幻の滝だ。汚れた顔を洗い、気分一新。
     もうけた感じ。 
エビラ出合14:30 戻ってきたら工事のおじさんたちがいない。
     いたるところから水が出ているので仕事にならないので
     帰ったのだろう。代わりに車でエビラ沢の水を
     ポリタンクに汲みに来ている人2人。おいしいのかな。

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 台風6号が通り過ぎた朝出かけたが沢は大増水。とても登れる状態はない。
黒部上の廊下以上か?今日は参った。参った。また秋に出直そう。
今度はザイルを持ってこよう。作業道を歩くだけなら多少ルート
ファイディングは必要だが静かな山行ができる。
小滝が濁流
エビラ沢F1